こんにちは、アイデアクリエイターのいしかわかずやです。

今月は「創作がもっと楽しくなるもの」というテーマに対して、考えたアイデアをご紹介します。

まず、題材として取り上げたのは「付箋」です。

「付箋はなぜ四角いのか？」もっと「付箋を貼ることが楽しくなるカタチがあるのではないか？」そう思ったのがきっかけでした。そして、同時に連想されたのがブレインストーミングです。

ここで「ブレインストーミングが楽しくなる付箋のアイデア」というコンセプトが生まれました。

“楽しい”とか“かわいい”などの感情に訴えるアイデアというのは「見立てる発想法」が有効なので、製品の特徴から共通するモチーフを探していきます。

1.「付箋」の特徴から「見立てるモチーフ」を探そう！

1　ブレストで使う付箋って、真ん中に「テーマ」を貼って、それを囲むように「キーワード」を書いていくよな？

2　真ん中を囲むような特徴が当てはまる他のモチーフはないだろうか？

3　「お花」の形も同じ特徴が当てはまるかも！

4　「花びら」と「付箋」を組み合わせてみよう！＝アイデア

こちらが生まれたアイデア「花びら型の付箋」です。

このように、見立てるアイデアを考えるときは、まず製品の物理的な特徴を洗い出して、そこから共通する他のモチーフを探していくのがオススメです。付箋でいうと、他にも「四角い」「端だけ糊がついている」「貼ったり剥がしたりできる」などの特徴が挙げられます。ここで特徴が出れば出るほど「見立てるアイデア」はたくさん生まれるので、ぜひみなさんも見立てるアイデアを考える際はこの手順で考えてみてください。

次に、生まれたアイデアの使い方と価値を整理していきます。

まず、使い方としては、真ん中にテーマを書いた丸い付箋を貼り、そのテーマに対して連想されるキーワードを花びらの付箋に書いて貼っていくものです。

そして、アイデアの説得力を高めるためにアイデアの価値を整理していきます。この価値の整理は、アイデアに共感してもらう上でとても重要なことなので、アイデアを考える人はこの「価値の整理」をしっかり行うと良いでしょう。

２. 組み合わせた事で生まれる価値を考えてみよう！

① 貼れば貼るほど大きな花が咲くので、アイデア出しが楽しくなる

② 「アイデアに花が咲くという」キャッチフレーズが生まれる

③ 360度どこからでも貼れるので、ブレストとの相性が高い

こんな感じです。「付箋を貼る行為」が「花を咲かす行為」になるので、見た目が可愛いだけでなく付箋を貼る人が楽しくなるデザインになりました。このように価値を洗い出すことで、ただ可愛いだけの付箋ではなく、便利で説得力の高いアイデアになるのです。

最後にこのアイデアを考えた発想レシピを整理します。

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【目指すアイデア】：貼るのが楽しい付箋

【使った発想法】：見立てる発想法

【モチーフの探し方】：製品の特徴からモチーフを探す

【生まれたアイデア】：「花」に見立てた「付箋」

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いしかわかずや｜アイデアクリエイター

1991年生まれ。デザインコンペ受賞率9割以上。第24、25回サンスター文具プレゼンツ文房具アイデアコンテスト2年連続受賞、コクヨデザインアワード2020ファイナリスト、12th、13th、14thシヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション3年連続受賞など。ありそうでないアイデアを日々Twitterに投稿（フォロワー3.6万人）。アイデアが生まれるまでの流れをYouTube（3.3万人）TikTok（2.8万人）に投稿。