Q. 登場人物を葛藤させられない! 佐渡島庸平の創作お悩み相談
『ドラゴン桜』、『宇宙兄弟』など、今まで数多くのヒット作を手掛けてきた佐渡島庸平さん。
創作中に生まれるお悩みに、佐渡島さんが答えます!
モチベーションの保ち方やアイデアの発想方法、表現に関することなど、みなさんの赤裸々な悩みをお寄せください。
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<お悩み>
私は小説家になるのが夢です。いつも作品を書くとき同じポイントで迷ってしまいます。登場人物を「葛藤させること」をためらってしまうのです。
登場人物を自分の分身として感情移入してしまい、「こんな瞬間が人生にあればいいな……」という「出会い」を描くことが多くなり、物語としては少し単調になっている気がします。
それも私の作品の個性だと割り切ってその単調さを面白くしていくか、葛藤を作り出せるように心がけていくべきか悩んでいます。
登場人物を自分の分身として感情移入してしまい、「こんな瞬間が人生にあればいいな……」という「出会い」を描くことが多くなり、物語としては少し単調になっている気がします。
それも私の作品の個性だと割り切ってその単調さを面白くしていくか、葛藤を作り出せるように心がけていくべきか悩んでいます。
まちこまち(大阪府・17歳)
<佐渡島庸平さんの回答>
「こんな瞬間があればいいな」を書くこと自体はいいんです。ですが、最高の瞬間がどう訪れるかを描くのが小説。
物語を面白くしようとすると、その瞬間を気持ちよく迎えるために自然と葛藤が必要になるんじゃないでしょうか。もし喜びだけが続いたら、それが幸せか疑問に思えてきますよね。いいことの連続だけが人生のよさではないので。悪いことがあって、結果的に成長を感じたりもします。登場人物に感情移入したからといって試練をなくしたりはしないはず。
せっかく書いたなら、単調だと割り切るのはやめましょう。
物語を面白くしようとすると、その瞬間を気持ちよく迎えるために自然と葛藤が必要になるんじゃないでしょうか。もし喜びだけが続いたら、それが幸せか疑問に思えてきますよね。いいことの連続だけが人生のよさではないので。悪いことがあって、結果的に成長を感じたりもします。登場人物に感情移入したからといって試練をなくしたりはしないはず。
せっかく書いたなら、単調だと割り切るのはやめましょう。
佐渡島庸平
1979年生まれ。株式会社コルク代表取締役社長。編集者、経営者。 大学卒業後、講談社「週刊モーニング」編集部にて『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』などの編集を担当した後、2012年にコルクを創業。
相談募集中!
第4回募集期間
12/15~1/31
応募要項
募集内容
赤裸々な創作のお悩み・疑問を募集します。
「中学生の時から創作を続けていますが、なかなか受賞できません。最近、創作仲間と話しているうちに、制作中の自分の作品がつまらなく思えてしまいます。本当に面白いアイデアか見極める方法ってあるんでしょうか」
「感情表現がワンパターンになってしまいます。喜びの感情だったら、登場人物に『嬉しい』と言わせたり、にっこり笑わせたり。感情をうまく表現するコツなどはあるのでしょうか」
上記の例のように、あなたのこと・創作の悩みを、
200字程度で詳しく教えてください。
応募方法
郵送、WEBで応募。
● 郵送
郵便番号、住所、氏名(ペンネームの場合はカッコ内に本名)、年齢、電話番号、メールアドレスを明記のうえ、下記までご応募ください。
〒105-8475(住所不要)公募ガイド編集部「創作お悩み相談」係
● WEB
応募フォームからご応募ください。
応募規定
郵送は1通3点、WEBは1通1点。応募点数制限なし。
質問は趣旨を変えない範囲で要約、加筆修正することがあります。
採 用
2~3点=Amazonギフト券1000円分
掲 載
第3回 公募ガイド冬号(1/9発売予定)
締 切
9/15~10/31(必着)
お問い合わせ先
不明点は、公募ガイド編集部「創作お悩み相談」担当まで、
こちらからお問い合わせください。