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思わず声に出して読みたくなる絵本『いもむしずんずん』が発売

株式会社講談社
シュールでふしぎなおかしみあふれる、講談社絵本新人賞でデビューの伊佐久美、最新作

大人にとっては、「苦手~!」という方も多いかもしれない、蝶々の幼虫。
でも、まっさらな心を持つ子どもたちには、いろんなモノに触れてもらいたいものですよね。
刊行されたばかりの新刊、『いもむしずんずん』は、表紙からどどーんと、キアゲハのいもむしちゃんが正面顔で鎮座しています。


何パターンもラフを描いた末に、この絵にたどり着きました。『いもむしずんずん』表紙。


絵本の作者は、ひょうひょうとしたおかしみ溢れる『タコとだいこん』で講談社絵本新人賞を受賞し、2作目の『おおきくなったリス』では不思議なリスの一日を描くなど、シュールで大胆な作風が持ち味の伊佐久美さん。
伊佐さんは、あるとき、料理をしようとして野菜に付いていたキアゲハの幼虫を見つけ、自宅で育て、観察して、この作品を構想。コラージュを駆使した温かみのある作風で、シュールな世界を表現しています。声に出して読むと気持ちよいリズムの文章とともに、ずんずん、ずんずん、読み進めてしまいます。
じつは、この手の幼虫が苦手な担当編集も、伊佐さんの絵は大丈夫でした。「苦手!」と思っているお父さんやお母さんにも、ぜひおすすめしたい一冊です。


電車に遠慮して、橋の上を渡っていくいもむしちゃん。『いもむしずんずん』より。

この、いもむしちゃんが、山を下り、橋を渡り、高速道路を走りぬけます。そして、どこへ向かうのか……。ぜひ、絵本を手に取って、いもむしちゃんのゆくえを見届けてください。

『いもむしずんずん』伊佐久美/作 講談社
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000409250

【伊佐久美】
1970年生まれ、東京都在住。東京造形大学デザイン学科卒業。製版会社、デザイン事務所勤務を経て、2002年よりぬいぐるみ、雑貨等の制作・販売をするネットショップの運営をしている。2021年、第42回講談社絵本新人賞受賞作『タコとだいこん』(講談社)でデビュー。同作で第15回MOE絵本屋さん大賞2022新人賞2位入賞。ほかに『おおきくなったリス』(講談社)がある。


【書誌情報】
■書名:『いもむしずんずん』
■作:伊佐久美
■定価:本体1,600円(税別)
■発行:株式会社 講談社
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