

遊鳥泰隆
あなたとよむ短歌 vol.68 テーマ詠「卵料理」結果発表
- 柴田葵のコメント

「父は」という表現からも「犯人」は子どもであることが推察されます。ニラって、幼い子供は苦手な場合も多いですよね。味のクセだけでなく、繊維が硬めだからかもしれません。 それでもニラ玉はおいしいものです。こっそり卵の部分ばかり狙って食べる子どもを、まあいいかと受け入れて、お父さんはニラばかり食べています。実はお父さんはニラの方が好きなのかもしれません。だとしたらwin-winですね。 「ニラもしっかり食べなさい」と諭すのも愛情なら、卵だけ食べる我が子を見守るのも愛情でしょう。何が良い悪いではなく、家族の食卓というもののリアルな質感がある一首です。「ニラ玉の玉だけ」って表現、おもしろいですね。
このコンテストの結果発表
