せきしろの自由律俳句 第35回「植物」結果発表
第35回 課題:植物
せきしろの一句
最優秀賞
ハッパとハナとクキとネッコ
(福岡県 君・白・魅 58歳)
優秀賞
校庭のマリーゴールドだけが変わらない
(北海道 エリンギ 32歳)
蔦が絡まる店ならきっと
(神奈川県 哲ロマ 40歳)
佳作
観葉じゃない方の植物
(群馬県 松村篤優 57歳)
隣家のパンジーが水を欲しがっている
(新潟県 小柴英夫 82歳)
おそらく電車では持ち帰れないだろう
(岐阜県 一柳博之 60歳)
特技酸素排出
(大阪府 ミック 46歳)
雑草そよぎ鬼につかまる
(東京都 野村信廣 76歳)
花トルナの文字が激怒している
(大阪府 石川聡 38歳)
初めての朝帰り満開のアサガオ
(東京都 根本史紀 49歳)
笹舟はひっくり返ったまま遠く
(長野県 ぶん 44歳)
歩道に突然切り株
(長崎県 公木正 44歳)
花言葉を深読みされた
(北海道 吉村侑太 34歳)
(京都府 ボボ田中 29歳)
うちの敷地で咲いている
(京都府 NCハマー 43歳)
根を垂らしながら浮かぶタイプだ
(東京都 ビールおかわり 48歳)
息切らせて芝生に手を突く
(秋田県 紀野珍 44歳)
鍋の中に植物しかない
(神奈川県 Akiki 54歳)
ツリーだったものを見上げる
(愛知県 鮎 38歳)
これホンマの花やわ
(大阪府 あんじょう 31歳)
白菜でなくなるまで毎朝見た
(東京都 井口準 39歳)
ヒマワリが化け物のように夏を終わらせる
(北海道 福永敬子 53歳)
流木の出身地を考える
(北海道 川原 36歳)
1970年北海道生まれ。俳人、コラムニスト。芥川賞作家でお笑いタレントの又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』のほか、『たとえる技術』などの著書がある。
イラスト:飯田研人/撮影:賀地マコト
自由律俳句は、定型(五七五)ではない俳句です。定型ではありませんが、どこかリズム(律)のある句を募集します。句読点は使わず、俳句らしい味わいを意識して、心にしみるような情景、共感できるような情景を切り取ってください。俳句のもとは俳諧ですから、滑稽味があってかまいません。しかし、笑いだけではなく、しみじみ、ペーソス、人間くさいといった句を期待しています。
- 応募規定
- 定型(五七五)でない自由律の俳句。
面白コピーの募集ではなく、定型ではない無季俳句。
- 応募上のご注意
- ・ペンネームを使わない方は、応募フォームのペンネームの欄に本名をお書きください。
・応募フォームの「年齢」の欄は必ずお書きください。
・応募点数に制限はありませんが、1応募につき1作品とします。
- 応募規定
- 作品は未発表作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。
応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。
- 賞
- 最優秀賞1点=5000円(商品券)
優秀賞2点=2000円(商品券)
佳作10点=記念品
- 公募ポイント
- mottomo会員の方は、ログイン後WEBから応募するだけで自動的にポイントがたまります。
応募者全員=5pt追加
【最優秀賞】 さらに50pt追加
【優秀賞】 さらに30pt追加
【佳作】 さらに10pt追加
※応募者全員ポイントの付与は各回ひとり1回までです。
※ポイント付与は結果発表の時期に行われます。
- 募集中のお題
- 第38回「土」
応募期間
2020年2月25日~2020年3月20日募集は締め切りました - 発表
- 第38回 5月9日 WEB上