シネコンにあなたの作品を映す映画祭!「パイロットフィルム・フェスティバル」
名古屋駅前の大型映画館「ミッドランドスクエアシネマ」でスタートするパイロットフィルム・フェスティバル(P-FES)では、300秒(5分)以内のショートムービーを募集。選ばれた作品は映画が始まる前の幕間10分の間に上映されます。
2023年度夏期の公募は7月31日(月)締切。テーマは「映画館で観て欲しい物語」です。
開催は今回の1回だけに限らず、今後も長く募集を続ける予定とのこと。つまり、前代未聞の「映画館で常時開催する映画祭」です。映像作家を志す人や、映像好きは本記事をぜひチェックしてくださいね!
観客に直接アピールできる
パイロットフィルム(Pilot Film)とは、映像作家による自らの才能を宣伝するための映像のこと。見本用映画とも言われ、スポンサーに売り込むために制作されるケースもあるようです。
今回の募集する映像作品も300秒以内と長くはありませんが、映像作家の個性や創造性を表現するには充分かもしれません。映画館スタッフによって応募作品は厳選され、選ばれし作品はミッドランドスクエア シネマの全スクリーン・全上映回で放映されるとのこと。映画館に商業映画を見にきた、いわば「リアルな観客」に自作を見てもらえる機会はなかなかありません。創造性にあふれる作品が期待されます。
大きなシネコンだからこそ
映画祭というと、比較的小規模のシアターが主体となり、独自の路線で開催するものが多い印象ですよね。けれども、パイロットフィルム・フェスティバルの上映館は大規模なシネコンです。
ミッドランドスクエアシネマは、JR名古屋駅の目の前にあります。14スクリーン、全席ソフトレザー張りの2205席を備えた都市型シネマコンプレックスです。応援上映などの参加型イベントも開催されています。そんな大きな映画館で自分の作った映像が上映されるかもしれないなんて、想像しただけでもワクワクしますね!
主催者は「映画館に勤めている人間だからこそ、映画館でできる面白いことがないかと考えていた」とのこと。本映画祭は「映画館で上映されること、映画館に来たお客様に観てもらうことに意味を見出してもらえたら」と語ります。
「コロナ禍で休業を余儀なくされ映画業界全体が危機にさらされたことで、映画館という枠組みのなかから、映画業界全体に対してなにかコミットできる事を始めたかった」というアツい思いから生まれた映画祭。新しい映画館のあり方、才能の発掘のされ方は、未来の映画業界を変えるかもしれません。
チャンス大!「この映画館がある限り、続けたい」
運営事務局・河合さんによると「3年5年10年、ひいてはミッドランドスクエアシネマがある限り恒久的に開催し続ける映画祭を目指しております」とのこと。今後も3カ月ごとにテーマを変えて募集を続ける予定だそうです。自分に合うテーマで応募するのも◎ですが、映画祭を盛り上げるためにも、どんどん果敢に応募したいものです。
これまでの枠に止まらない映像作家や映画制作者が生まれる予感が高まります。映像に興味がある人、新しい作品に出会いたい人は、今後の動向や受賞作品もぜひチェックしてくださいね!
公募情報ライター。最近は各地を盛り上げるご当地公募から目が離せない。好物はネギトロ。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典: https://www.pilotfilmfes.com/
コンテストの趣旨がより明確に伝わるよう、公式サイトの画像を一部引用させていただくケースがございます。掲載をご希望でない場合は、お問い合わせフォームよりお申し付けください。