小説家が照らし出す「ことばの顔」を求めて。「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」
Web小説投稿サイト「カクヨム」が、「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」を開催します。
コンテストの狙いは、Webならではの自由な発想と短歌・俳句が出会うこと。短詩型に馴染みのないユーザーにも気軽に参加してもらうことで、きらりと光る斬新な作品の誕生を期待しています。締切は一首・一句部門/二十首・二十句連作部門ともに2023年7月10日。各部門の大賞賞金は図書カードネットギフト2万円分です。
ことばの新しい顔に出会う
コンテストのキャッチコピーは「短歌で、俳句で、ことばの新しい顔に出会う」。
小説執筆では表現がハマらなかったセンテンスやフレーズも、短歌や俳句の世界においては、組み合わせ次第で作品の強い魅力になります。
頭の中にあるフレーズの蓄積は、小説家が持つ大きな武器なのです。作り終えて振り向けば、短詩の力を借りて生まれ直し、まったく違う表情を持つ「詩の言葉」として立っていることに気づくはず。そして、違った表情を見せてくれるようになった言葉が、あなたの書く物語にもたらす輝きは計り知れません。
おすすめ作品
「面白いのかもしれないけど、短歌・俳句なんて読んだこともないよ!」という小説家の方もいるはず。そんな方のために、カクヨム運営スタッフと公募ガイド編集部のおすすめ作品を紹介します。
/大森静佳『カミーユ』
/大森静佳『ヘクタール』
/西村麒麟『鶉』
/西村麒麟
上記の作品は、選考委員である大森静佳さん(短歌)・西村麒麟さん(俳句)のもの。
大森静佳さんは最新作『ヘクタール』で「短歌界で最も輝かしい存在の一人である(文藝春秋BOOKSより)」と評されるほどの歌人です。剥き出しの言葉に出会ってはっとさせられる、そんな力があると感じカクヨムの運営の方々から大森さんに打診をされたそう。
西村麒麟さんは第65回角川俳句賞受賞者で、今年から俳句結社「麒麟」をひらくなど、積極的に活動されている俳人。初心者にも開かれた俳句の活動をしていらっしゃいます。上記のおすすめ作品のように、軽やかでのびのびとした作風が魅力。
活躍中の二人の作家に、どんな切り口で作品を選んでいただけるかも楽しみですね。
あなたの手で、まだ見ぬ短詩を生み出そう
長い文章を書いている皆さんも、短い詩をつくってみませんか。あなたが選んだ言葉が世界をひっくり返すのを期待しています。
最後に、カクヨム短歌・俳句コンテスト特設ページにある大森さんの呼びかけを紹介します。
忘れたくない一瞬を刻みつけた一首、新鮮な角度でこの世界をみつめる一首。そしてあるいは、胸の奥にかかえこむ痛みや怒りをさらした一首。日常の言葉では語りだせないことも、短歌のなかでなら言えるかもしれません。そのひとにしか書けない短歌を読みたい、とつよく思います。57577のきらめく可能性に、言葉の手ざわりをすこしだけ更新する表現のおもしろさに、この夏は賭けてみませんか。わたしももちろん、100パーセント真剣に読ませていただきます。たくさんのご応募をお待ちしています!(カクヨム短歌・俳句コンテスト特設ページより)
公募情報ライター。短歌がどうしようもなく好きです。好きな食べ物は油そばです。
出典: https://kakuyomu.jp/special/entry/tankahaiku_contest
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