ネットの海で物語る【第3回】書籍収録を狙え!蜂賀流妄コン攻略法を公開 3/3
それぞれにテーマがありますが「恋愛」「ホラー」のジャンルに関しては定期的に刊行されているように感じます。次点で「ミステリー」も入りそうです。この3ジャンルは児童書でも人気のジャンルです。なので、今後も定期的に刊行される可能性は高いと考えられます。また。タイトルに「5分後に~」とついていることからも「どんでん返し」「印象的な結末や読後感」が求められているのではないでしょうか。少なくとも、文章に関しては芸術性よりエンタメ性が高い方が好まれそうです。
まとめ
以上のことから、私は5分後シリーズへの受賞・書籍収録のための作品作りには、以下の要素を満たしたものがいいと考えています。
• テーマに沿った独自性の高いアイディア
• 7000文字以上の文字数で過不足ない物語
• 児童書に収録されていても不自然ではない
表現・描写
• どんでん返しなど印象的な結末がある
• 芸術性よりはエンタメ性を重視
• 恋愛・ホラー・ミステリーのいずれかの
要素を含む物語
おわりに
この分析と攻略もあくまでも私の妄想です。 全て鵜呑みにせず、この情報からの一歩先、あなたなりの分析と攻略を想像してみてください。分析をすることも、創作が楽しくなるスパイスのひとつです。
色々な情報を見ることも大切ですので、最後に私が参考にしているエブリスタ公式の記事や、ユーザーさんの分析を紹介いたします。
■短編小説を楽しめるコンテスト! 「超・妄想コンテスト」のひみつhttps://monokaki.ink/n/na14bb5d6dc80
エブリスタが運営するメディアの記事です。選考方法についての情報が書かれています。
■★エブリスタ・コンテスト統計学★https://estar.jp/novels/25688917
エブリスタユーザーの秋月一成さんが妄コンについての情報の統計や分析を毎回行い、報告してくれています。もちろん、私も参考にしています。秋月さん自身も「5分後に大冒険のラスト」で見事に書籍収録を果たされています。
さて、今回は大ボリュームの特別編となってしまいました。こうやって自分の分析を言語化することは大変頭が痛くなる作業でした……。今回の記事が、皆様の役に立つことを心から願っております。これから創る物語のとっかかりになれば幸いです。お疲れ様でした!
※次回は8/16(水)更新予定です。
■profile
蜂賀三月 (はちが みつき)
小説家。ショートショート、児童書、YA小説をメインに執筆活動を行う。著書に『絶対通報システム~いじめ復讐ゲームのはじまり~』(スターツ出版)、 短編小説収録『5分後に奇跡のラスト』(河出書房新社)など。小説情報メディア
「WebNovelLabo」 を運営。