せきしろの自由律俳句 第78回「火」結果発表
結果発表
第 78回 課題: 火
せきしろの一句
冬の空が青く火事の煙ある
最優秀賞
いい位置に薪がいった
( 東京都 おち葉 34歳)
俳句は感情を表す言葉を書くことは良しとされない。ただし絶対ではない。個人的には可能な限り書かないから、感情が書かれていないのに感情が伝わってくる句が好きだ。まさにこの句。喜びと興奮が伝わってくる。
優秀賞
キャンドル灯して逆に落ち着かない
( 北海道 エリンギ 36歳)
「たまには気分を変えてロウソクでも」と火を灯してみることが数年に一度くらいあるのだが「消し忘れて寝てしまっても大丈夫だろうか」「倒して火事になったらどうしよう」などと思ってしまいなかなか落ち着かないのである。
二度と同じ形にならず燃えている
( 大阪府 フルカワ 32歳)
確かにこの句の通りで、炎が同じ形になることはない。もしかすると誰もが頭の隅で感じていたことかもしれない。それを明確に言語化してくれる人がいるとスッキリするものである。それも自由律俳句の面白さではないだろうか。
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