中村航選 プロットだけ大賞 第1回 大賞 ベビーフェイスは眠らない
ー第1回ー
結果発表
お題ログライン
リングの上の事故で対戦相手を殺してしまった覆面レスラーが、そうとは知らずに彼を好きになってしまった対戦相手の娘と、過去を乗り越えて結ばれる話。
大賞
「ベビーフェイスは眠らない」
沢村(著)
5.0★★★★★
カテゴリ 恋愛 小説 ヒューマン
舞台・世界観
猪狩桃花は、四歳のときにプロレスラーだった父を亡くしている。幼かったのであまり記憶にないが、 父は人気レスラーだったらしく、母とふたりで切り盛りする居酒屋には、今夜もプロレス関係のお客が訪れる。
登場人物 猪狩桃花(22)
女性。父譲りのサービス精神があり活発な性格。居酒屋の看板娘をやっている。
「これからもたくさんの人を笑顔にするために戦うんでしょ? だったら、私と最高で最強のタッグを組んで下さい!」
鬼塚玲史(35)
男性。死亡事故のあとプロレスラーをやめて、現在は柔道整復師として働いている。
「あなたが最後に教えてくれたことを、僕もやり抜くまでです」
猪狩華絵(50)
女性。桃花の母。夫の死について鬼塚に複雑な気持ちを持っている。
「あの人は志半ばで死んでしまったのに……。生きている彼(鬼塚)を見るのがつらいの」
ストーリー
第1章
ある日、仕入先で母親が腰を痛めてしまい、桃花はあわてて整骨院に駆けこむ。そこで鬼塚という柔道整復師に出会う。驚いたことに、鬼塚は、ヤングケアラーで部活動や習い事のできない少年に格闘技を教えていた。
第2章
桃花は彼の人柄に惹かれ、距離を縮めていく。自分も「居酒屋で子ども食堂をやりたい」と相談するように。が、母親は交際に大反対。驚いたことに彼は、父をリングで死なせた悪役覆面レスラーだったというのだ。
第3章
桃花は信じられず混乱する。鬼塚は桃花の様子に心を痛め、自分の気持ちに気づくが、罪悪感から伝えることができない。しかしながら、鬼塚の前に昔のプロモーターが現れ、再びリングにあがることをもちかける。
第4章
桃花の父の遺志を体現しようとリングにあがる鬼塚。奮戦するも若いレスラーに破れ、正体を明かされてしまう。その心意気にうたれた桃花はマイクを奪い「私と最高で最強のタッグを組んでください!」と告白する。
※中村先生の選評は2023年秋号にて
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公募ガイド 2023年秋号
- 種類
- 雑誌版
- 金額(税込)
- 780円
- 支払方法
- コンビニ, カード