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中村航選 プロットだけ大賞 第1回 キャラクター賞 アンマスクド

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作文・エッセイ
プロットだけ大賞
結果発表

――第1回――
結果発表

お題ログライン

リングの上の事故で対戦相手を殺してしまった覆面レスラーが、そうとは知らずに彼を好きになってしまった対戦相手の娘と、過去を乗り越えて結ばれる話。


キャラクター賞

「アンマスクド」
栗太郎(著)

4.0★★★★☆
カテゴリ 恋愛 小説

舞台・世界観

覆面レスラー「ブラックサンダー」はヒールとして人気を博している。年末の格闘技イベントを前に、やくざの八坂は大掛かりなプロレス賭博を企んでいる。

登場人物

遠藤ケンジ(25)
男。対戦相手を殺してしまった事故で表向き引退。事故の裏に八坂の影があることを察し、彼の悪事を暴くため覆面レスラーとなる。

「素顔で見上げるライトは、きれいだろうな」

岡田ナミ(22)
女。服飾専門学校に通う傍ら、祖父のマスク工房で修業中。

「マスクは力を与えてくれるけど、自分で外せなくなったら呪いだよね」

八坂玄(56)
男。地元のやくざ。かつてナミの父に八百長を強要。

「俺は何も命じたりしない。あんたが選ぶと良い」

ストーリー

第1章

ケンジが懇意にしているマスク工房の主が引退するという。対戦相手を殺してしまった過去を知る数少ない人物だった。驚いたことに、後継ぎとして紹介された孫娘は、時おりリンクサイドに見かけるナミだった。

第2章

ナミはマスク制作に興味はあるがプロレスは嫌いと言い放つ。二人はぶつかり合う。しかしながら、ナミの作るマスクは魅力的でケンジの人気は高まり、二人は互いの仕事に対する真摯な姿を知り惹かれあっていく。

第3章

やくざの八坂がケンジに八百長を持ち掛けてくる。ケンジは断る。かつての事故の影に八坂がいたからだ。しかしながら、八坂はナミが対戦相手の娘であることを教え、ナミに黙っていて欲しければ試合で負けろと脅す。

第4章

運命の一戦が始まる。ナミの声援にケンジは迷いを振り切る。怪我で試合が中断した際、ケンジはナミに告白するが、ナミは全てを知っていた。ナミは八坂を告発し、ケンジには自分の人生を取り戻して欲しいと願う。