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中村航選 プロットだけ大賞 第1回 佳作 タブーでもラブユー!

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作文・エッセイ
プロットだけ大賞
結果発表

――第1回――
結果発表

お題ログライン

リングの上の事故で対戦相手を殺してしまった覆面レスラーが、そうとは知らずに彼を好きになってしまった対戦相手の娘と、過去を乗り越えて結ばれる話。


佳作

「タブーでもラブユー!」
小春日和(著)

3.8★★★★☆
カテゴリ 恋愛 小説 ファンタジー ラブコメ

舞台・世界観

マスクを被ることで覚醒するドーベルマン・サニーこと犬飼太陽は、大人気の覆面レスラーだった。しかしある日、対戦相手のデンジャラス月影を必殺技で殺してしまう。そして、太陽はリングを去り、月日は流れ――。

登場人物

犬飼太陽(いぬかい たいよう)(38)
男性。ガタイはいいが、気弱で心優しい主人公。悲しい過去と後悔を背負っている。

「タブーな恋でも……、それでも僕は、愛したいんだ!!!」

月影咲希(つきかげ さき)(17)
女子高生。主人公に恋する、いつだって太陽みたいに明るいヒロイン。直樹が残した一人娘。

「ウチが許してあげるまで、おじサンはウチだけ見つめてなきゃダメなのっ!!」

月影 直樹(つきかげ なおき)(38)
亡くなった男性。育った養護施設と男手一つで育てる娘との生活を守るため、ヒールを演じた元悪役レスラー。

「わいにだってなッ! 番犬のように守りたい家族の一つや二つ、ちゃんとあったんじゃ!!」

ストーリー

第1章

ひっそりと花屋を営む太陽は、母が倒れたことでバイトを募集。現れたのは、自分に恋をしたと言うギャルの咲希。驚いたことに、太陽には彼女の背後でうらめしやぁ~と睨む直樹の幽霊が、イヤでも見えてしまう。

第2章

直樹は太陽に取り憑き嫌がらせをする。だが太陽は、父と同じ施設で育ちながらも前向きに生きる咲希に惹かれていく。一方、太陽の不器用なまでの温かさを知る直樹。しかしながら、咲希が太陽の正体を知ってしまう。

第3章

咲希は姿を見せなくなってしまった。しかし父亡きあと、施設「花の園」を支援していた謎の人物は太陽だった真実を知る。そして太陽も、施設の存続危機に直面していた。驚いたことに、太陽はリング復帰を決意する。

第4章

リングに立つが、かつての記憶が蘇り動けなくなる太陽。直樹は対戦相手に憑依し、わざと太陽を挑発し追い込む。咲希への愛を力に変え、太陽は必殺技で勝利する。勝負を見守っていた咲希と抱き合い、二人は結ばれた。