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中村航選 プロットだけ大賞 第1回 佳作 まちがいだらけの答えを見つけて

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作文・エッセイ
プロットだけ大賞
結果発表

――第1回――
結果発表

お題ログライン

リングの上の事故で対戦相手を殺してしまった覆面レスラーが、そうとは知らずに彼を好きになってしまった対戦相手の娘と、過去を乗り越えて結ばれる話。


佳作

「まちがいだらけの答えを見つけて」
獅子柚子(著)

3.8★★★★☆
カテゴリ 恋愛 小説 ファンタジー

舞台・世界観

202X年の日本。東京の片隅にあるアパートで一人暮らしをしている信子。数年前に父を亡くして天涯孤独の身だが、隣人の西に支えられながら、穏やかな生活を送っていた。だが、意外な真実を知ってしまう。

登場人物

風林信子(19)
女性。美容師を目指し、専門学校に通う学生。

「円人さんを好きになるのが間違いなら……それがどんなに許されなくても、私は間違いを選びたい」

西円人(28)
男性。ジムのトレーナー。かつては、人気のある覆面レスラーだった。

「あなたの代わりに、守っているだけのつもりだった」

青木千鳥(39)
女性。西の所属していたプロレス団体の社長。

「割り切れない気持ちは分かる。それでも、あんたを責めているのは、あんただけなのよ」

ストーリー

第1章

数年前、覆面レスラーだった父が試合中に他界し、天涯孤独となった信子。彼女の心の支えは、親切な隣人の西だけだった。ある日、千鳥という女性が西を訪ねてくる。驚いたことに、西は元覆面レスラーだった。

第2章

信子は、西と千鳥の会話を聞き、西こそが父の対戦相手だったと知る。混乱した信子は階段から足を踏み外してしまい、彼女を庇った西と共に転落する。驚いたことに、目覚めると二人の身体は入れ替わっていた。

第3章

信子は、西として生活を送る中で、彼の抱えてきた苦悩と、深い後悔を知る。さらに、千鳥の口から事故の経緯を聞き、信子は西を許そうと決める。しかしながら、頑なに自分を責める西には、彼女の言葉は届かない。

第4章

父の命日、信子は墓参りをし、西への想いを語る。それを聞いていた西は、信子の父に懺悔し、信子に惹かれていたと告白する。想いを確かめ合った二人が並んで墓に手を合わせると、二人の身体は元に戻っていた。