賞金を手に入れろ! 入選50のヒント④:ジャンル別のコツ編2/2


Q24:フォトコンテストに入選するには?
構図を意識する
構図には、以下のようなものがあります。
- 「日の丸構図」
- 「二分割構図」
- 「三分割構図」
- 「黄金分割構図」
- 「対角線構図」
- 「額縁構図」
日の丸構図(被写体が中央にある) は被写体に主張してくるような強さがないと向かないなどそれぞれ特徴がありますが、撮影するときに軽く意識するといいでしょう。
表情が決め手
人物写真の場合は、あなたでしか撮れない豊かな表情を切り取りましょう。
公募のレベルと種類を考える
フォトコンの種類を3つに分けると、「スナップ写真」「アマチュアの写真技術の向上のためのもの」「芸術写真」。あなたがビギナーなら、人物を撮影したスナップ写真はOK。スマホも可とあればなおよい。ネイチャーフォトや芸術写真は難しい。
公募の趣旨を読み取る
誰に向かって公募をしているか(素人も入っているか) 、どんな作品を求めているか、審査員はいるか(いるものはレベルが高い) 、入選作品はどんな使い方をするか考えよう。
着眼点を変える
与えられたテーマに正面からぶつかるのではなく、角度を変えた漬眼点を持つこと。先を見越した藩眼点で撮影対象を選ぶと、審査員を驚かすことができる。たとえば「祭り」というテーマで神輿を担ぐ人々を撮影対象に選ぶ場合、わいわい神輿を担いでいる最中を狙うのではなく、すべて終わって静まり返り参加者がホッとしているその瞬間を撮る、といったイメージです。
Q25:アイデア公募で入選するには?
真意を汲んで、目立つ!
ここではアイデア公募に限らず、アイデアを要するあらゆる公募を対象に、こうした公募で数々の入選を果たしてきた南洋守さんに入選の3か条を挙げてもらいました。
- ユニークであること:たくさんの応募がある公募では、目立たないと生き残れない。
- クライアントの真意をくみ取ること:多くの人に認知してもらいたいのか、特定の層に向けたものなのか、商品が優れていることをアピールしたいのかによって作品は変わってくる。キャッチコピーの公募の場合は、アルファベットの形やつづりのバランスなど、ビジュアル面も配慮する。
- 原案を発酵させること:小説でも川柳でもCMコピーでも、書いたばかりのときは陶酔している。いったん寝かせて、他人になったつもりで見返す。寝かせている間に新たにアイデアが出てくることもある。
Q26:シナリオ公募の必勝法ってありますか?
シナリオ入選3 か条を挙げましょう。
- キャラクターを立たせる:主人公の性格を極端にし、「優しい」なら「優しすぎる」とすると、それが欠点にもなり、二面性になる。
- 時代性がある:なぜ今、映像化するのか、意味はあるのかがわかる作品が望ましい。
- SF、群像劇にしない:宇宙ものは映像化が難しい(オーディオドラマなら可) 。1時間以内のドラマでは群像劇も避けたい。時代ものは城戸賞ぐらいしか採用されない。
Q27:ラジオCMコピー、入選の鉄則は?
音であることを意識!
- 言いたいことを絞る:広告主の特徴、いいところをあれもこれもと並べ立てても、なんのCMだかわからなくなります。思いきって1つに絞る勇気を。
- 印象を残す:ラジオCMは時間が短い。その中で「そんな商品、店舗があったな」と思い出してもらうには、意外性、インパクト、笑いなど印象に残る何かが必要。
- ラジオは音:紙の上で案を考えているとき、作者には文字が見えます。「貴社の記者は汽車で帰社しました」と言っても区別がつきます。しかし、リスナーはすべて音として聞きます。聞き間違わない、耳に気持ちいいなどにも配慮を。
Q28:新聞の投稿にも採用されるコツはありますか?
新聞の読者欄への投稿は、1 日に50通~100通もの投稿があります。採用されるコツを5つ挙げましょう。
- 今が見える内容:今、問題になっていること、時代を写していること。または庶民の素直な日常を書く。
- 新聞投稿は報道文:芸術でも文学でもなく、報道だという認識を。文はうまくなくていい。わかりやすく平易に。また、新聞は常用漢字を使う。市販の記者ハンドブックを見て、原稿段階から常用漢字に。
- 箇潔、明快に:ムダを省き、筋道を立てて書こう。
- 地方紙の場合は地域色を:今はWEBから地方の新聞にも投稿できるが、販売地域外から投稿する場合は、原稿の内容にその新聞に投稿した必然性が見えることが望ましい。
- 採用だけを目的としない:新聞は偏向を嫌うので1 度載るとしばらく載らないといったことがあるが、採用されるタイミングを狙って投稿するのはいやらしい。書きたいことがあるから投稿するというスタンスで。
Q29:ラジオ投稿が便利になったって本当ですか?
FMNACK5によると、今はWEBサイトからの投稿が98%くらいとのこと。また、今はインターネット無料ラジオのラジコもあり、地方局の放送を聴いて投稿することもできるように。手軽になった分、その量は膨大です。ラジオで採用されるコツを5つ挙げましょう。
- パーソナリティーに合った内容:パーソナリティーが食いつきそうなこと、番組の趣旨に合った面白い話題を振る。
- 旬の話題を書く:今日起きた事件、事故、叢新の流行、目新しい情報を盛り込み、タイムリーな内容にする。
- 新しいコーナーを提案する:「こういうコーナーが欲しい」というような提案型の投稿をする。番組の作り手にもうれしい。
- リスナーであることをアピール:「前回の放送で○○の話が出てきましたが」のように放送を聴いていることをアピール。
- 穴場を狙う:テーマ投稿、締切が短いもの、地方局が狙い目。また、聴取率調査週間は謝礼が増額して応募も増えるが、その翌週は応募が減って穴場に。
※本記事は「公募ガイド2018年1月号」の記事を再掲載したものです。