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中村航選 プロットだけ大賞 第2回 大賞 笑えない犬の生活

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作文・エッセイ
プロットだけ大賞
結果発表

-第2回-
結果発表

お題ログライン

夫のモラハラで家出した主人公が、誰にも居場所を告げずゼロから人生をやり直すことで自分を知り、本当の人生を歩み出す話。


大 賞

「笑えない犬の生活」
近藤いつか(著)

5.0★★★★★
カテゴリ お笑い コメディ モラハラ 小説

舞台・世界観

モラハラ生活に耐え、笑うことを忘れた紗耶はひょんなことからお笑い芸人になる事に。 夢と希望に溢れるはずが、実際にはお金も未来もネタも無い笑えない生活の始まりだった。

登場人物

遠藤紗耶(37)
女性。社会人の経験が無い、世間知らずの天然。

「あなたとの笑いの無い生活はもうこりごりです。わたしは舞台でたくさんの人を笑わせると決めたのです!」

黒井杏奈(22)
女性。ピン芸人。元ヤン。歯に衣着せぬ物言いで最近テレビに出始めた。中指を立てるのが癖。

「アンタ、今死んでんのになんで老後の心配してるの?」

遠藤透(44)
男性。紗耶の夫。モラハラの自覚は無い。

「腕骨折したの? じゃあ俺の夕飯、簡単にとんかつでいいよ」

ストーリー

第1章

専業主婦の紗耶は腕を骨折してもなお、夫の夕飯を作ろうと奔走する中、お笑い芸人の杏奈と交通事故にあって怪我を負わせてしまう。驚いたことに杏奈は加害者責任と称して紗耶をお笑いライブの舞台にあげてしまう。

第2章

図らずも自身のモラハラ生活を語り爆笑をさらう紗耶。お笑いに目覚め、勢いで家を飛び出し杏奈に弟子入りする。夢と希望に溢れる紗耶だったが、驚いたことに杏奈はテレビで中指を立てて謹慎処分を喰らうことになる。

第3章

悪びれない杏奈は芸の肥やし称しと豪遊三昧。楽しい日々ではあったが、紗耶はお笑いの舞台ではウケず、お金もモラハラネタも尽き果て万事休す。そんなある日、舞台に立つと驚いたことに客席に夫の透の姿があった。

第4章

紗耶を連れ戻そうとする透。一瞬、心揺れる紗耶だったが、全ての事情を知る客席からは透に大ブーイング。お客さんの優しさに触れた紗耶は改めて人を笑わせることを心に誓い、腕の包帯を外し透に中指を立てた。



※中村先生の選評は2024年冬号にて
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