文芸公募ニュース 5.10更新 文芸トレンド
注目公募5選
今年度の募集が始まっていますよ、という注目公募を五つ紹介しましょう。
第13回54字の文学賞
先月までKouboでも「空想リプ」を連載してもらっていた氏田雄介さんが主体となっている公募ですね。54字というのが絶妙ですね。入選すると書籍に掲載されます!
字数は54字ぴったり 締切9月4日
第28回伊豆文学賞
題材は静岡県の風土や地名、行事、人物、歴史など。過去の受賞者に『超高速!参勤交代』の土橋章宏さん、直木賞作家の今村翔吾さんがいます。
小説 30枚~80枚程度、随筆 20枚~40枚程度、紀行文 20枚~40枚程度 締切【小説・随筆・紀行文部門】9月30日、【掌編部門】9月16日
第2回東京中野文学賞
前回の「東京中野物語」を改称し、東京中野文学賞としてスタート。題材のしばりはありません(中野区賞という賞もあり)。前回は、文月蒼さんの『水槽世界』が飛鳥新社から刊行されています。
400字詰原稿用紙換算90枚~210枚 締切8月31日
第20回木山捷平短編小説賞
地方文芸ながらテーマ自由の文学賞。木山捷平は短編やエッセイが得意だった作家。同人誌『海豹』では太宰治と同人ですね。ジャンルの指定はないですが、選考委員が佐伯一麦さんですから、エンタメ小説というよりは純文学傾向でしょう。
400字詰原稿用紙換算50枚以内 締切9月26日
第21回坊っちゃん文学賞 ショートショート募集
1988年創設、自治体文学賞の先駆けでした。以前は隔年開催でしたが、第16回からショートショートの文学賞にリニューアルし、毎年募集になりました。選考の中心は田丸雅智さんです。
字数は4000字以内 締切9月30日
唐十郎さん逝去
毎度逝去のお知らせで恐縮ですが、2024年5月4日、唐十郎さんがお亡くなりになりました。
唐さんは明治大学文学部演劇学科卒業後、「状況劇場」を旗揚げ、1967年に新宿の花園神社で「紅テント」を張って公演を行うなど、アンダーグラウンド演劇の旗手として活躍。
小説家としては、1983年に、フランスで起きたパリ人肉事件、佐川一政の手紙をもとにした「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞しています。
公募文学賞とはかかわりありませんが、息子さんでトレンディー俳優だった大鶴義丹さんは「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞しています。
2024年5月19日、文学フリマ東京38開催
文学フリマとは、文学作品の展示即売会。
小説、詩、短詩型文学、エッセイ、評論などジャンルは多岐にわたり、製本された冊子から、ホチキスで綴じたコピー誌まで様々な作品が販売されます。
開催 2024年5月19日(日)
時間 12:00〜17:00
入場料 1,000円
出店 1878出店・2096ブース
会場 東京流通センター 第一展示場・第二展示場
公募ガイド編集部も出店しまーす! ご来場の際はぜひお立ち寄りください!