女性の活躍をテーマにしている、NHK連続テレビ小説「虎に翼」も話題の昨今。フィガロジャポンBusiness with Attitude（BWA）が開催する、女性を対象にしたビジネスコンテストをご紹介します。

社会をより良く豊かにするビジネスアイデアをもとに起業した女性、起業予定の女性を募集。締切は6月7日です。受賞者にはフィガロジャポンの本誌・ウェブ、イベントで発信する機会や、各種専門家のアドバイスが提供されます。ビジネスアイデアの実現、事業のさらなる成長に向けてサポートを受けられるチャンスです。

本記事では、過去の受賞者やその事業もご紹介します。

起業に興味のある人、社会で活躍したい女性や将来を考える学生、ビジネス関係のオンラインサロンやブログなどで学んでいる人は必見です！

「自分らしく働く」ということ

主催のフィガロジャポンは、フランスの女性向け雑誌「Madame Figaro」の日本版。ファッションや旅行、アートのほか、あらゆる側面から女性のライフスタイルを豊かにしてくれる雑誌です。そんなフィガロジャポンは、毎年、本コンテストを通じて女性起業家を応援しています。

社会をより良くしたいと考えたとき、自分の在り方を曲げてしまってはパフォーマンスが発揮できません。「自分らしく働くことを通してより良い方向に社会を導く」というコンセプトのこのビジネスコンテストでは、アイデアだけでなく、そのアイデアを実現する「人」にもフォーカスを当てています。

応募できるのは「日常の課題を解決し、暮らしや社会をより豊かにするビジネス構想を持つ18歳以上の女性および、女性が代表を務める法人やグループ」とのこと。起業して5年未満の人はProfessional部門、これから起業を考えている人はDream部門に応募できます。もちろん、学生も応募可能です。
 

価値観や美学を伝えて

審査のポイントは、主催者のWEBサイトに明確に提示されています。

・なぜその人がその事業、ビジネスアイデアに取り組むのか
・事業の根幹にある価値観とその人らしさの関係性：事業やビジネスアイデアにその人ならではの思いや価値観、美学が反映されているか
・事業のビジョン：その事業、ビジネスアイデアで10年後どんな社会を創るのか
・事業が生み出す社会的インパクト：その事業、ビジネスアイデアが社会にどんなインパクトを与えるのか
・事業の独自性：ビジネスアイデアの新規性、類似サービスとの差異があるか
・事業の持続可能性：事業を継続していくためにどうマネタイズしていくのか。収益が小さくても課題に継続的に取り組むためのプランがあるか

これらの審査のポイントは、逆に言えば良いビジネスアイデアを練るための参考になりそうです。誰かに任せるのではなく、自分だからこそできること、実現したいことこそが「強み」になるかもしれません。

選考は書類審査のほか、インタビューも実施。通過者は、7月18日に東京で開催される本選に出場し、アイデアについて発表します。

女性起業家の成功例に学ぼう

前回のBWA Pitch Contest 2023 ファイナリスト出場者をご紹介しましょう！
 

前列左から、春霞塾の田村かすみさん、株式会社Emyuの安藤美恵さん、株式会社ファンクションの本間麻衣さん、株式会社100の山上博子さん。
後列左から、follg.の渋谷木の実さん、チームアスリートビューティーの鈴木さやかさん、SOL LUNAの堀口安奈さん。チームアスリートビューティーの花田真寿美さん。（株式会社想ひ人の金子萌さんはリモートで参加）

Professional Awardを受賞したのは本間麻衣さん。4人の子どもを育てるシングルマザーで、2013年に起業し、インナーウエアブランドを設立しました。今回のアワードでプレゼンテーションしたのはどんな状況でも洗って干すことができる「レスキューランジェリー」です。

防水性のある下着や洗剤がセットになった商品で、水があればどこでも洗濯が可能です。また、バッグには、洗った下着を人目にさらさずに干せる機能もついています。これがあれば、自然災害などで被災した地域でも、女性たちが清潔に安心してすごせますね。

もともとは我が子のためにインナーウエアブランドを設立したという本間さん。「社会的に意義のある商品を」という意識から、レスキューランジェリーを開発したとのことです。

どの受賞者の背景も、興味深く社会的に考えさせられるものばかり。今年も本コンテストから新しい未来が切りひらかれていく予感がします。女性たちの生き生きとした活躍から目が離せません！