漫画原作を募集しているスタジオ・レーベル 2024
新型コロナ流行時の「巣ごもり需要」をきっかけに、最近急成長している漫画市場。ますます高まる需要に対応するために、近年出版社以外の企業なども、こぞって漫画作品を募集するようになりました。
そんななか目立つようになってきたのが、漫画の完成作品ではなく、漫画原作の募集です。数年前まではネーム形式での募集がほとんどでしたが、最近では脚本や小説形式で募集している公募も少なくありません。
そこで提案したいのが、小説家という形にこだわらないデビューです。「文学賞やライトノベル賞で思うような結果が出せない」とお悩みの人、「ストーリーを作るのは好きだけど、文章センスはないかも」と諦め気味の人。思い切って別の道から、作家デビューをめざしてみませんか?
詳しくは、公募ガイド秋号の「小説書きに捧ぐ 漫画原作ハンドブック」でも特集しておりますので、ぜひそちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
漫画原作者にはどうやってなるの?
デビューへの近道が受賞とは限らない
「漫画原作者になりたい」と考える多くの人がまず検索するのが、出版社などが主催している賞やコンテストでしょう。しかし、最近では小説・脚本形式の原作の持ち込みを受け付けていたり、ポートフォリオやサンプルなどを個別に審査し、原作者自身を採用したりする会社が徐々に増えているのをご存じですか?
例えば、アニメーション制作会社・トムスエンターテイメントが運営しているTMSLab(トムスラボ)。こちらはIP(知的財産)創出レーベルで、漫画に限らず、編集部との共同作業によりIPを生み出すクリエイターを募集しています。
こちらでは広くクリエイターを募っており、とくにジャンルの指定もなく、原稿用紙指定などもありません。また、個人サイトなどで掲載している作品や、同人誌で発表済みの作品などもOKなので、すでにいろいろと書きためた作品がある人は、1度送ってみてはいかがでしょうか。
Webtoonスタジオで才能を生かす
賞やコンテストなどの公募以外で、今もっとも原作者志望に門戸を開いているのは、Webtoonを制作しているスタジオです。
Webtoonとは、スマホでの閲覧に特化した縦スクロール漫画のこと。従来の漫画より映像的かつフルカラーの表現で、普段漫画を読まない人にも読みやすいと人気を博しているコンテンツです。
Webtoonの制作現場では、主に分業制が採用されています。ストーリーや下書き、線画、着彩、背景など、漫画制作過程にある膨大な作業をすべて分業化し、複数人で担当することによって、スピーディーなコンテンツの生産を実現しているのです。
ストーリーづくりが得意、文章に自信があるあなたなら、Webtoonの核を担う原作のセクションで活躍できるかもしれませんよ。