144点から選ばれた60作品が競演!日本画の新境地開く 豊橋トリエンナーレ開幕
豊橋市美術博物館で「第9回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」が10月26日から開催される。「明日の日本画を求めて」をテーマに、全国から集まった144点の応募作品から厳選された60点が展示される注目の公募展だ。
今回の大賞・星野眞吾賞は八木佑介氏の「市街化調整区域」が受賞。準大賞には木村真光氏の「いのちの舞い」、優秀賞には三上今氏の「ファントム(ジャマイカソング)」が選ばれた。従来の日本画の概念にとらわれない新しい表現に挑戦した作品が高い評価を得ている。
本展は戦後の日本画界に大きな影響を与えた画家・星野眞吾の名を冠し、3年に一度開催される。今年は関連展示として、星野眞吾と高畑郁子の足跡をたどる特別展示も同時開催される。
地元作家の活躍も目覚ましく、豊川市から森川渉氏と森田靖久氏が初入選。豊橋市からは村松健二氏が2回目の入選を果たすなど、地域の日本画シーンの活況を印象づけている。
会期は11月24日まで。開催初日には受賞作家によるアーティストトークも予定されており、新しい日本画の潮流を体感できる機会となりそうだ。