大阪・中之島が文化の実験島に!13機関が連携し11月にスペシャルプログラムを開催
大阪の水都文化を象徴する中之島エリアで、文化施設13機関による大規模な創造的イベント「クリエイティブアイランド中之島」が11月1日から30日まで開催される。このプログラムは、中之島全体を「創造的な実験島」として捉え、文化と経済の調和による持続可能な都市のリブランディングを目指す意欲的な取り組みだ。
注目すべきプログラムとして、世界的な演劇作家・岡田利規による「中之島15の場所での物語」の創作発表がある。また、「Playable Island」をテーマに若い世代との対話を図るラウンドテーブルでは、大阪大学と連携し、未来志向の都市づくりについて議論を展開する。
文化施設の新しい楽しみ方も提案される。東洋陶磁美術館とgrafのコラボレーションによる中国茶を味わうナイトミュージアムや、国立国際美術館と大阪中之島美術館による特別ナイトツアーが企画されている。さらに、人気DJとともに水上から中之島の魅力を再発見するRADIO CRUISEなど、多彩な体験型プログラムが用意されている。
この取り組みは2025年の大阪・関西万博に向けた重要な前哨戦としても位置づけられている。パリのシテ島やベルリンのムゼウムス・インゼルに匹敵する国際的な文化発信地として、中之島の新たな可能性を探る意欲的な試みとなっている。