古都奈良の商店街が挑む大改革!建築家たちが描く"観光地×防災拠点"の革新的な空間デザインを募集
奈良もちいどのセンター街協同組合は、街の新たなランドマーク「餅飯殿NEXT+」(仮称)の設計者を決める実施コンペを開始した。古くから五街道が交差する商業の中心地として栄えた餅飯殿エリアで、次世代の商店街像を具現化する意欲的なプロジェクトとなる。
本コンペの特徴は、単なる商業施設を超えた多機能な空間づくりを目指している点だ。世界に向けた新規事業の発信拠点としての役割に加え、地域コミュニティのハブ機能、そして観光資源としての魅力も求められている。さらに、震災時の救護所や停電時の電源供給拠点としての防災機能も備える計画だ。
応募資格は実務経験5年以上の日本国籍を持つ一級建築士に限定。2025年3月7日までに作品を提出し、2段階の審査を経て最優秀案が選定される。特筆すべきは、1次審査通過作品を敷地正面に展示する試みで、地域住民の関心を高める工夫も施されている。
このプロジェクトは、2007年から始まった「もちいどの夢CUBE」で実績を上げたインキュベーション機能を踏襲しつつ、観光客の変化や地域ニーズの多様化に対応する新たな挑戦となる。商店街の未来を見据えた革新的な空間デザインが期待される。
最終審査は2025年3月末、もちいどのセンター街会場でのプレゼンテーションによって実施される。応募登録の締切は2025年1月10日となっている。