広島の高校生が伝統芸能で海を守る!全国245チームから頂点へ―うみぽす甲子園2024が感動のフィナーレ
高校生が海の未来を考えるコンテスト「うみぽす甲子園2024」の決勝プレゼン大会が開催され、広島県の英数学館高等学校「白石踊チーム」がグランプリを獲得した。800年続く伝統芸能「白石踊」を通じて海の文化継承に取り組む独創的なアプローチが高く評価された。
今年で開催5年目を迎える同コンテストには、全国から過去最多となる245チームがエントリー。予選と敗者復活戦を勝ち抜いた11チームが、11月3日に千葉県船橋市で開催された決勝大会に臨んだ。各チームには活動資金10万円が支給され、約4ヶ月間にわたり実践的な課題解決に取り組んだ。
ファイナリストたちのテーマは多岐にわたり、海洋ゴミ問題に取り組む鳥取西高校の「Splash whale Tori-nishi」や、藍染めを通じて海の環境保護を目指す徳島県立小松島西高校など、地域の特色を活かした独自のアプローチが光った。審査には俳優の石原良純氏をはじめとする各界の専門家が参加した。
グランプリを獲得した白石踊チームには、追加の活動資金10万円が贈られた。同チームは「活動資金を活用して白石島でイベントを開催し、より多くの方にこの文化を伝えていきたい」と意気込みを語った。
なお、主催の一般社団法人海洋連盟は、こうした高校生たちの活動を支援するためのクラウドファンディングを12月8日まで実施している。