江戸時代から334年、群馬の老舗蔵が快挙!清酒『大盃』が純米酒部門で3度目の最優秀賞を獲得
群馬県高崎市の老舗酒蔵、牧野酒造が造る清酒「大盃」が、第95回関東信越国税局酒類鑑評会の純米酒部門で、91銘柄中1位となる最優秀賞を獲得した。同蔵にとって3度目の栄誉となる今回の受賞は、伝統と革新のバランスを追求する酒造りの真価が改めて評価された形となった。
元禄3年(1690年)創業の牧野酒造は、江戸時代から代々「長兵衛」を襲名し、当初は「長盛」という銘柄で酒を造っていた。「大盃」という銘柄には興味深い由来があり、万延元年に先祖が幕府勘定奉行の小栗上野介に随行して渡米し、無事帰国を祝って大きな盃で酒を交わしたことから名付けられたという。
今回最優秀賞を受賞した純米酒は、群馬県吾妻地区産の「山酒4号(玉苗)」を100%使用。淡麗でありながらしっかりとした飲み口が特徴で、11月20日より「大盃 第95回関東信越国税局酒類鑑評会 純米酒の部 最優秀賞受賞酒」として、720ml・5,000円(税抜)で販売される。
関東信越国税局酒類鑑評会は、長野、新潟、埼玉、栃木、群馬、茨城の6県を管轄する関東信越国税局が主催する権威ある品評会だ。酒造技術の進歩と発展を促し、酒類の品質向上を図ることを目的としている。
注目すべきは、牧野酒造が純米酒部門での最優秀賞だけでなく、「吟醸酒の部」「純米吟醸酒の部」でも優秀賞を受賞している点だ。地元群馬で長年愛され続けてきた同社は、既存の枠にとらわれない酒造りに挑戦し、その確かな技術と創造性で全国に販路を広げている。