【待望の学生コンペ結果発表!】「食」で地域と子どもをつなぐ給食センターが金賞を獲得 ―第2回OFFICE DESIGN COMPETITION―
株式会社フロンティアコンサルティングと株式会社商店建築社が共同開催した「OFFICE DESIGN COMPETITION ~働く人と働く場所の未来をつくる学生コンペ~」の第2回コンペティションで、工学院大学大学院の安原諒さんの作品『すくすく給食センター』が見事金賞に輝いた。今回のテーマ「育つ、育てる」には、昨年を上回る179件もの応募が寄せられ、その中から厳正な審査を経て選ばれた傑作だ。
審査員を務めた五十嵐久枝氏(武蔵野美術大学教授)は、「同じ給食を食べること自体がコミュニケーションの始まり」と評し、地域コミュニティの形成における本施設の可能性を高く評価。働き方の多様化に呼応して学び方も多様化する現代において、「食べたい」「会いたい」「学びたい」といった多様なニーズに応える場としての機能性も称賛した。
本コンペティションは、次世代を担う若い世代にオフィスの設計・デザインへの関心を促すとともに、働く環境開発を担う人材の育成を目指して2023年に創設。今回の受賞作品は、いずれも現代社会が直面する課題に対して、斬新な空間デザインで解決策を提示している。
なお、今回の入賞作品は金賞のほか、早稲田大学の一杉健洋さんが銀賞、近畿大学大学院の片岡晃太朗さんと大阪工業大学大学院の川上玄さんが銅賞を受賞。立命館大学の山形柊太さんと、神奈川大学の4名のグループ作品が奨励賞に選ばれた。これらの作品は公式サイトでアーカイブされる予定だ。