日本初の女性映画監督、坂根田鶴子の波乱万丈な人生劇が舞台化!男社会に挑んだパイオニアの姿に現代女性も共感必至
日本映画界に新たな風を吹き込んだパイオニア、坂根田鶴子の波乱に満ちた人生が舞台に登場する。劇団印象-indian elephant-が2025年2月、吉祥寺シアターにて第32回公演『女性映画監督第一号』を上演する。
1930年代、男性社会だった日本の映画界に飛び込んだ坂根田鶴子。短髪にズボン姿で撮影現場を駆け回り、巨匠・溝口健二の下で助監督として頭角を現した彼女は、やがて日本初の女性映画監督としてデビューを果たす。しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。
男性スタッフからのいじめに耐え、自分の描きたい映画を追求する坂根の姿は、現代の女性たちが直面する「ガラスの天井」の問題を鮮明に映し出す。そして物語は、彼女が満洲(現在の中国東北部)へ渡り、ドキュメンタリー映画監督として活躍する姿へと展開していく。
本作の見どころは、坂根が魂を込めて制作した『開拓の花嫁』という作品が、後年プロパガンダ映画として評価されるまでの過程だ。芸術と国家の関係性、そして創作者の葛藤を描き出す。
劇団主宰で作・演出を手がける鈴木アツト氏は、「男性と平等であり自立した女性像を自分の映画の中で描こうとした坂根田鶴子に興味を持った」と語る。本作は、同劇団が立ち上げた『天井を打ち破ろうとする女シリーズ』の第一弾となる。
公演は2025年2月8日から11日まで、全7ステージで行われる。チケットは一般5,000円、29歳以下3,500円。高校生以下は19時開演の回に限り無料(要事前申込)となっている。
日本映画史に新たな1ページを刻んだ女性監督の半生を通じて、現代社会における女性の挑戦と苦悩を描き出す本作。歴史に埋もれがちだった女性アーティストの物語に、新たな光を当てる意欲作となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002865.000013972.html