能登半島地震の被災地支援を目的とした小説アンソロジー『あえのがたり』が、2025年1月22日に発売されることが決定した。本作は、今村翔吾、小川哲、加藤シゲアキの3名が呼びかけ人となり、朝井リョウ、麻布競馬場、荒木あかねなど、計10名の人気作家が参加する豪華な企画だ。

注目を集めているのは、NEWSのメンバーでもある加藤シゲアキが制作したアートワークを使用した表紙デザイン。能登地域の伝統工芸「輪島塗り」からインスピレーションを受け、アルコールインクアートという手法で描かれた印象的な絵柄が、読者の目を引きつける。

本書には、各作家が能登や石川県にちなんだオリジナル短編小説を寄稿。朝井リョウの「うらあり」、今村翔吾の「夢見の太郎」、小川哲の「エデンの東」など、バラエティに富んだ作品が収録されている。また、制作過程を追ったドキュメンタリー「かたりごと－Document of『あえのがたり』」も、発売日から講談社のYouTubeチャンネルで配信予定だ。

本企画の特筆すべき点は、参加著者の印税相当額と講談社の売上相当額を能登半島の復興支援に寄付する予定であること。文学の力で被災地を支援するという新しい試みに、多くの読者が注目している。

『あえのがたり』は、単なる小説集を超えた、アートと文学が融合した意義深いプロジェクトとなっている。能登の伝統文化への敬意を表しつつ、現代文学の魅力を存分に詰め込んだ本書は、多くの読者の心に響くことだろう。被災地支援という大切な目的と、豪華執筆陣による珠玉の作品群。この一冊を手に取ることで、読者も支援の輪に加わることができる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006836.000001719.html