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三島由紀夫『假面の告白』初版本が蘇る!生誕100年記念で衝撃の自伝的小説が限定復刻

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報道発表
プレスリリースより

日本文学界に衝撃を与えた三島由紀夫の自伝的小説『假面の告白』が、著者の生誕100年を記念して初版本の姿で甦る。河出書房新社は2025年1月28日、この記念碑的作品の復刻版を限定出版すると発表した。

1949年に刊行された『假面の告白』は、三島由紀夫が24歳で書き上げた初の長篇小説だ。著者自身が「能ふかぎり正確さを期した性的自傳」と称した本作は、その衝撃的な内容で文壇に大きな波紋を呼んだ。この作品を機に、三島は大蔵省を退職し、専業作家としての道を歩み始めた。

今回の復刻版は、初版本の装丁や帯、さらには当時のシリーズに封入されていた月報まで忠実に再現している。函入りの豪華仕様で、三島自身による「「假面の告白」ノート」も収録。用紙こそ完全な再現は叶わなかったものの、当時の雰囲気を十分に味わえる一冊となっている。

復刻版には、三島が広告宣伝用に書いた「作者の言葉」や、編集者・坂本一亀氏による回想エッセイ「『仮面の告白』のころ」、同時代の批評家・神西清氏による書評を収めた小冊子も同梱される。これらの資料は、三島文学の真髄に迫る貴重な手がかりとなるだろう。

三島は「「假面の告白」ノート」の冒頭で、本作を「遺書」と表現し、「この本を書くことは私にとつて裏返しの自殺だ」と記している。この言葉からも、本作に込められた三島の並々ならぬ覚悟が伝わってくる。

『假面の告白 初版本復刻版』は、四六変型判、上製、288ページ、函入りの豪華仕様。価格は税込3,960円(本体3,600円)。日本文学史に残る傑作の復刻版を手に取り、三島由紀夫の文学世界に浸る絶好の機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000853.000012754.html