「食の革新者を探せ!」第16回辻󠄀静雄食文化賞、候補者推薦スタート
食文化の発展に貢献する個人や団体を表彰する「第16回辻󠄀静雄食文化賞」の推薦受付が、2025年1月6日から始まった。公益財団法人辻󠄀静雄食文化財団が主催するこの賞は、辻󠄀調グループの創設者である辻󠄀静雄氏の志を継承し、食の分野で革新的な活動を行う人々を顕彰している。
本賞は、人文・社会科学から外食産業、さらには家庭料理まで、実に8つの領域をカバーする幅広い視野を持つ。これに加え、調理や製菓の現場で活躍する技術者を表彰する特別部門「専門技術者賞」も設けられている。この多様性こそが、本賞の大きな特徴と言えるだろう。
選考対象となるのは、2024年1月から12月までに発表・刊行された作品、あるいは直近5年間の個人や団体の活動だ。推薦期間は2025年2月5日まで。専用のウェブサイトから誰でも推薦できるため、食に関心のある一般の人々からの推薦も歓迎されている。
昨年の第15回では、『風景をつくるごはん―都市と農村の真に幸せな関係とは』(真田純子著)が本賞を、Chez Inno(シェ・イノ)の料理長・手島純也氏が専門技術者賞を受賞。これらの選考結果からも、本賞が単なる料理の技術だけでなく、食を通じた社会貢献や文化的価値の創造にも注目していることがうかがえる。
食文化の未来を担う新たな才能の発掘に、業界関係者のみならず一般の人々の目も光る。この賞が、日本の食文化のさらなる発展と、新たな食の価値創造につながることが期待される。食に関心のある方々は、ぜひ自薦他薦を問わず、推薦してみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000170.000016404.html