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破壊された九谷焼に宿る美の秘密!写真家・蓮井幹生が捉えた「朽ちゆく果ての美」とは

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報道発表
プレスリリースより

東京・南青山のYUGEN Galleryで、写真家・蓮井幹生の個展「朽ちゆく果てにも美は宿る」が開催中だ。2025年2月2日まで続くこの展覧会では、地震で破壊された九谷焼の名窯「錦山窯」の陶磁器作品を撮影した作品が中心に展示されている。

蓮井幹生は1955年東京生まれの写真家。アートディレクターから転身し、広告やファッション写真で活躍する一方で、風景写真作品も精力的に発表してきた。フランス国立図書館に作品が収蔵されるなど、海外でも高い評価を得ている。

今回の展示作品は、110年以上の歴史を持つ九谷焼の名窯「錦山窯」とのコラボレーションによるものだ。蓮井は地震によって破壊された陶磁器作品を撮影し、その中に宿る伝統工芸の普遍的な美と自然の不条理を鮮やかに写し取った。形がなくなっても美を感じさせる、その不思議な魅力の源泉に迫る。

展示作品の一部は、YUGEN Galleryおよび公式サイトで購入可能。売上の一部は能登半島地震復興支援に寄付される。芸術鑑賞と社会貢献を両立させる機会として注目だ。

蓮井幹生は「形がなくなっても、美を感じるのは、なぜでしょうか?」と問いかける。その答えを探る旅に出かけてみてはいかがだろうか。展覧会は2025年2月2日まで。入場は無料だ。

なお、蓮井は現在、長野県茅野市で「森の隣りの写真室」という写真館を運営しながら、東京との二拠点で作家活動を続けている。自然と都市、破壊と創造、そのはざまで生まれる美を追求する姿勢が、今回の展示作品にも反映されているようだ。

YUGEN Galleryは2022年に設立された日本の現代アートを専門とするギャラリー。「幽玄」という日本特有の美的概念にちなんで名付けられた。東京と福岡に拠点を持ち、新進気鋭のアーティストの作品を幅広く紹介している。今回の蓮井幹生展も、日本文化の奥深さを現代的な視点で捉え直す試みとして注目される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000350.000074187.html