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日本の伝統工芸を映像で魅せる!「ニッポンものづくりフィルムアワード2024」グランプリは塩づくりに人生を捧げた職人を描いた作品

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報道発表
齋藤汐里さん(左から2番目)(プレスリリースより)

日本のものづくりや手仕事にフォーカスしたドキュメンタリー映像を募集する「ニッポンものづくりフィルムアワード2024」の表彰式が、1月23日に東京・八芳園で開催された。全国から寄せられた63作品の中から、グランプリには齋藤汐里さんが制作した「THE LIFE ARTIST ~塩匠・井上雄然~」が選ばれた。

このアワードは、日本の伝統産業や文化を映像で伝えることを目的に、株式会社ニッポン手仕事図鑑が主催している。今回で2回目の開催となり、「今、会いに行きたい作り手の声」をテーマに作品を募集。厳しい選考を経て、グランプリと準グランプリ、特別賞を含む計7作品が表彰された。

グランプリに輝いた齋藤さんは、山口県で塩づくりに人生を捧げる井上雄然さんを取材。受賞コメントで「お塩って、どの家庭でもあると思いますが、それが愛着あるものに変わったことが衝撃でした。私は、それこそが日本のものづくりの伝統の継承になるのではないかと感じました」と語り、職人の思いを通して伝統技術への興味や愛着を育むことの重要性を指摘した。

準グランプリには、茨城県大子町の漆器職人・辻徹さんを追った「器而庵 大子漆と八溝塗の100年先に続く産地をつくる」(制作:立原裕之さん)が選ばれた。特別賞には、ウッドルアー職人や時計修理職人、こっぱ人形作家、外国人刀鍛冶、越前打刃物職人を取り上げた5作品が選出された。

審査員には、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」チーフ・プロデューサーの横山友彦氏や、映画監督の石井かほり氏らが名を連ね、特別審査員として俳優の黒木瞳氏、放送作家の小山薫堂氏も参加した。

ニッポン手仕事図鑑の大牧圭吾編集長は「10年間伝統工芸に関わってきて感じるのは、ビデオグラファーだけに情報発信の伝え手としての期待をして発信を続けるのも限界があるということ。もっと伝え手を増やしていかないといけない」と述べ、来場者にも伝統工芸の魅力を周囲に伝えていく「伝え手」となることを呼びかけた。

このアワードを通じて、日本の伝統工芸や職人技の魅力が映像という形で広く発信され、次世代への継承や新たな担い手の発掘につながることが期待される。伝統と革新が融合する日本のものづくりの世界に、今後も注目が集まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000042780.html