【YUGEN Gallery】能登半島地震の被災九谷焼を写真で蘇らせる!蓮井幹生写真展で限定冊子プレゼント
東京・南青山のYUGEN Galleryで、写真家・蓮井幹生による個展「朽ちゆく果てにも美は宿る」が開催中だ。この展覧会は、2024年元日に発生した能登半島地震で被災した九谷焼窯元「錦山窯」の作品を題材にしており、破壊の中に生まれる新たな美を捉えた写真作品が展示されている。
蓮井氏は1億画素の超高精細カメラを使用し、割れ、欠け、崩れた九谷焼の姿を鮮明に捉えている。背景を漆黒に統一することで、損壊のディテールを際立たせ、陶器の繊細な質感と災害が刻んだ痕跡を可視化している。これらの作品は、単なる記録を超え、人間と自然、物質との関係性、そして再生への希望を表現したヴィジュアルアートとなっている。
展覧会に合わせて、作品画像や蓮井氏の想い、「錦山窯」の物語を収録した16ページの特別冊子が制作された。来場者アンケートに協力した方には、この冊子がプレゼントされる。会場で「損壊の中に宿る美」の世界を体感し、冊子とともにその余韻を持ち帰ることができる。
本展は能登半島地震復興支援のための特別展でもあり、作品売上の一部が復興支援に寄付される。また、会場内には募金箱も設置されている。
東京での開催期間は2025年1月18日から2月2日まで。その後、3月にはYUGEN Gallery FUKUOKAと石川県小松市のギャラリー嘸旦での巡回展も予定されている。入場は無料。アート愛好家はもちろん、震災復興支援に関心のある方々にとっても、見逃せない展覧会となっている。
蓮井幹生氏は1955年東京都生まれの写真家。ファッション、ドキュメンタリーなど幅広い分野で活躍し、国内外で高い評価を得ている。現在は長野県茅野市と東京の二拠点で作家活動を行っている。
YUGEN Galleryは2022年に設立された日本の現代アートを専門とするギャラリーで、東京と福岡に拠点を持つ。「幽玄」の概念をもとに名付けられ、日本のアート作品の魅力を広く伝えることを目指している。
この展覧会は、芸術の力で災害の傷跡を新たな美に変換する試みであり、同時に被災地への支援の輪を広げる機会ともなっている。アートを通じて社会貢献を考える、意義深い展示となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000352.000074187.html