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中国ブックデザインの革命家、呂敬人の軌跡展が銀座で開催!豪華本と精緻な書籍の世界に没入

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報道発表
企画展「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」ポスター Design: Lu Min (プレスリリースより)

2025年2月、東京・銀座の中心地で、中国のブックデザイン界に革命をもたらした呂敬人(リュ・ジンレン)氏の軌跡を辿る展覧会が開催される。ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で行われるこの企画展「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」は、現代中国の造本文化に多大な影響を与えた呂氏の作品を日本で初めて大規模に紹介する貴重な機会となる。

1947年上海生まれの呂敬人氏は、1989年に来日し、日本のグラフィックデザイン界の巨匠・杉浦康平氏との出会いを通じて「ブックデザイン」の真髄に触れた。当時の中国にはまだ確立されていなかったこの分野で、呂氏は中国の豊かな伝統文化を研究しながら独自の方法論を築き上げていった。

展示会場では、宋代の拓本を原寸大で復刻した『朱熹榜書千字文』や、全長10mの巻物10巻からなる『絵図五百羅漢詳解』など、息を呑むような豪華本が展示される。また、実際に囲碁が打てる『忘憂清楽集』など、機能性と美しさを兼ね備えた書籍も見どころだ。さらに、中国の芸術文化や生活に関連する多彩な書物27点が、呂氏自身による丁寧な解説とともに紹介される。

呂敬人氏の作品は、単なる装丁にとどまらず、本の内容から全体を構築していく「書籍設計」の概念を体現している。その精緻なデザインは、中国芸術の核心に迫るものとして高く評価されており、国内外で数々の賞を受賞している。

本展は、2025年2月12日から3月27日まで開催され、入場は無料。関連イベントとして、呂敬人氏本人も登壇するギャラリートークも予定されている。中国の豊かな出版文化と現代的なデザインの融合を体感できる、まさに見逃せない展覧会と言えるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000758.000069194.html