SF界の最高峰である第45回日本SF大賞の受賞作が決定した。大賞に輝いたのは、市川春子氏の『宝石の国』（講談社）だ。独特の世界観と繊細な描写で読者を魅了してきた本作が、ついにSF界最高の栄誉を手にした。

特別賞には宮西建礼氏の『銀河風帆走』（東京創元社）が選ばれた。デビュー作にして早くも高い評価を得た宮西氏の今後の活躍にも期待が高まる。

さらに今回、功績賞として3名の巨匠が選出された。「ホラー漫画の神様」として知られる故・楳図かずお氏、ルーマニア文学の翻訳者として活躍した故・住谷春也氏、そしてSF作家として幅広い活動を展開した故・山本弘氏だ。いずれも日本のSF界に多大な貢献をした人物たちである。

選考は2025年2月15日にオンラインで行われ、5名の選考委員によって厳正な審査が行われた。受賞作品は2023年9月1日から2024年8月31日までに発表されたSF作品の中から選ばれている。

大賞受賞作には賞状とトロフィーに加え、副賞として100万円が贈られる。特別賞と功績賞にも賞状とトロフィーまたは記念品が贈呈される予定だ。

贈賞式は2025年4月26日、代官山蔦屋書店で開催される「SFカーニバル」内で執り行われる。日本SF作家クラブの公式YouTubeチャンネルでのオンライン配信も予定されており、SF愛好家たちの注目を集めそうだ。

今回の受賞作品や作家たちの功績は、日本のSF界に新たな歴史を刻むものとなるだろう。SF文学の更なる発展と、新たな才能の発掘に期待が高まる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000073686.html