不動産テック企業が国交省コンテストで快挙!3D都市モデルで土地活用革命


不動産業界に新たな風を吹き込む革新的な技術が注目を集めている。トグルホールディングス株式会社が、国土交通省主催の「PLATEAU AWARD 2024」においてグランプリを受賞したのだ。この快挙は、同社が開発した3D都市モデルを活用した土地活用技術が高く評価されたことによるものだ。
「PLATEAU AWARD」は、国土交通省が推進する「Project PLATEAU」の一環として開催される開発コンテストだ。3D都市モデルの可能性を最大限に引き出し、新たな価値創出に挑戦するエンジニアやクリエイターが技術やアイデアを競い合う。今回のコンテストには56点もの応募があり、厳正な審査を経て選ばれた10作品がファイナリストとなった。
トグルホールディングスが開発したのは、不動産開発における用地取得の効率化を実現する画期的な技術だ。日本には活用されていない土地が多数存在するが、従来の用地取得プロセスは時間とコストがかかることが課題だった。同社はこの問題を解決するため、PLATEAUの3D都市モデルデータを活用し、容積率を自動算出する技術を開発。道路幅や用途地域などのデータを自動収集し、ポテンシャルのある土地を可視化する仕組みを実現した。
この技術を活用したグループ会社のフジケン株式会社は、用地取得効率を従来比14倍に向上させ、売上を99億円まで伸ばすことに成功。さらに、この技術をSaaSプロダクトとして不動産事業者に提供し、現在800件を超える導入実績を誇っている。
審査員からは、「街づくり」に真正面から取り組んだ点や、3D都市モデルを活用した都市計画の新たな可能性を提示したことが高く評価された。また、複数分野の研究と融合させながら高度な技術的挑戦を実現し、サービスとしての社会実装を視野に入れている点も、「都市開発におけるインフラとしての将来性」を感じさせるものとして受賞につながった。
トグルホールディングスは今後も、不動産・建築・金融の分野を融合し、デジタル技術を駆使した都市開発の新たな可能性を追求していくという。この革新的な取り組みが、日本の都市計画や不動産業界にどのような変革をもたらすのか、今後の展開が注目される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000097866.html