台湾出身デザイナーの短編アニメが世界的映画祭で快挙!病院の子どもたちにも届く感動作


三重県桑名市在住の台湾出身デザイナー、葉昭均さん(33)が制作した短編アニメーション「Dancing in the rain」が、世界的な注目を集めている。北米最大のこども向け映画祭であるニューヨーク国際こども映画祭で最優秀作品にノミネートされたほか、スウェーデンの歴史あるマルメ青少年国際映画祭でもグランプリにノミネートされるという快挙を達成した。
「Dancing in the rain」は、大雨の降る台北を舞台に、少女がネズミに導かれて夢の中で冒険するファンタジー作品だ。葉さんは「台北の雨の日が私にもたらす様々なイメージを描いています」と語り、街の個性や人々のライフスタイルを独特の視点で表現している。
本作は2025年2月28日から3月16日までニューヨーク国際こども映画祭で、3月15日から21日までマルメ青少年国際映画祭で上映される。特筆すべきは、マルメ映画祭のサテライトプログラム「BUFF in hospitals」を通じて、入院中の子どもたちにも無料で届けられることだ。葉さんは「日本の映画祭でも同様のプログラムができれば」と願っている。
葉さんは1991年台湾台中市出身。2019年に来日し、2024年に三重県桑名市で「葉デザイン工房」を設立。イラストレーション、アニメーション、グラフィックデザインなど幅広い分野で活躍している。過去作品「空の母さんへ」(2017)や「鉄農夫」(共同制作、2021)でも国際的な評価を得ており、今回の「Dancing in the rain」で更なる飛躍を遂げた。
ニューヨーク国際こども映画祭は、1997年設立の北米最大のこども向け映画祭で、オスカーの予選としても知られている。一方、マルメ青少年国際映画祭は1984年設立のヨーロッパ主要こども向け映画祭の一つだ。両映画祭とも、単なるエンターテイメントを超え、子どもたちの思考力や感性を育む作品を重視している。
葉さんの作品は、子どもから大人まで楽しめる奥深い内容となっている。世界が認めた日本在住の台湾出身デザイナーの活躍に、今後も注目が集まりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000158158.html