町屋良平、芸術選奨文部科学大臣賞と川端康成文学賞をW受賞!日本文学の伝統を刷新する新たな「私小説」の誕生


注目の作家、町屋良平氏の連作短篇集『私の小説』が、第75回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。さらに、同書に収録された短篇「私の批評」が第48回川端康成文学賞も受賞するという快挙を成し遂げた。一作品による両賞のダブル受賞は、実に15年ぶり2人目となる。
『私の小説』は、「私」という主題に執着しながらも、架空作家からの引用や妄想、ユーモアを巧みに織り交ぜた作品だ。主催者は「優れて自己言及的なフィクション(異形の「私小説」)によって、日本文学の「伝統」を刷新した功績は大きい」と高く評価している。
町屋氏は1983年東京都生まれ。2016年のデビュー以来、文藝賞、芥川龍之介賞、野間文芸新人賞など、数々の文学賞を受賞してきた実力派作家だ。今回の受賞作『私の小説』は、「私の文体」「私の労働」「私の推敲」「私の批評」「私の大江」の5篇から構成されている。
作品の内容紹介には「芥川賞をうけてさえ私は、その嘘がバレることに怯えつづけているーー。人を信頼できないから、嘘(フィクション)を書く、「私」のリアル。」とある。この一文からも、町屋氏の独特な視点と表現力が垣間見える。
文学界で注目を集める町屋氏だが、メディアでの露出も増えている。毎日新聞、朝日新聞、産経ニュースなど、主要メディアで取り上げられ、インタビュー記事も多数掲載されている。その中で町屋氏は「フィクションは悪いものとして働いていることが多い」と語り、創作に対する独自の視点を示している。
『私の小説』は現在、全国の書店で発売中だ。税込1,980円で、日本文学の新たな地平を切り開く意欲作として、多くの読者の関心を集めている。文学ファンはもちろん、現代日本文学の最前線に触れたい読者にとって、見逃せない一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000885.000012754.html