ミラノで注目を集める日本発の屋外照明ブランド『yomosugara』 - 和の美学と現代デザインの融合


世界最大のデザインイベント、ミラノデザインウィーク2025で、日本発の新しい屋外照明ブランド『yomosugara(よもすがら)』が世界デビューを果たす。和歌山県の屋外照明専門メーカー、タカショーデジテックと世界的デザインスタジオTangentが手を組み、日本の伝統的な美意識と最先端のデザインを融合させた照明製品を披露する。
『yomosugara』は、日本の原風景や自然観に着想を得た照明ブランドだ。ブランド名は万葉集にも登場する古語で、「夜通し」「一晩中」を意味する。現代の喧騒から離れ、夜の静けさや自然の中で過ごす時間の豊かさを表現している。
展示される製品には、菖蒲をモチーフにした「Shobu」、水面に浮かぶ睡蓮を表現した「Suiren」、樹木の精霊をイメージした「Kodama」などがある。これらの照明は、日本の伝統的な美意識を現代的にアレンジし、海外の装飾的な照明とは一線を画す柔らかな光と佇まいが特徴だ。
タカショーデジテックの屋外照明技術とTangentの革新的なデザイン力が融合した『yomosugara』は、和の空間だけでなく、様々な環境に調和するユニバーサルなデザインを目指している。海外の建築家やデザイナー、日本文化愛好家をターゲットに、グローバル市場での展開を視野に入れている。
ミラノデザインウィーク2025は、国際家具見本市「ミラノサローネ」と国際照明見本市「エウロルーチェ」が同時開催される特別な年だ。世界中の照明・デザイン関係者が注目するこの機会に、『yomosugara』は現代日本が考える「和の照明」の新しい定義を世界に問いかける。
展示会場となるレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館は、11世紀から16世紀にかけて修道院として使用された歴史的建造物だ。この由緒ある空間で、日本の伝統と革新が融合した照明が、どのような光景を作り出すのか、世界中のデザイン愛好家の期待が高まっている。
『yomosugara』の誕生は、日本のものづくりの技術と世界で活躍するデザイナーの創造力が結実した成果と言える。タカショーデジテックの屋外照明における豊富な経験と、Tangentの斬新なデザイン力が融合し、独自の世界観を持つ照明ブランドが誕生した。
ミラノデザインウィーク2025での『yomosugara』の展示は、日本の照明デザインの新たな可能性を世界に示す機会となるだろう。和の美学と現代デザインの融合が、国際的なデザイン界にどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000093160.html