ライカが女性フォトグラファーの力を称える!多様性を通じた協調を表現した4名の受賞者が決定


ライカカメラ社が「国際女性デー」に合わせて、第6回「Leica Women Foto Project Award」の受賞者を発表した。今年のテーマは「Unity Through Diversity(多様性を通じた協調)」。分断の時代に、女性の視点でつながりの大切さを探求したフォトエッセイが集まった。
受賞者には、プライヤ・スレシュ・カンブリ(米国)、ジェニファー・オズボーン(カナダ)、コラル・カルバロ(メキシコ)、アナ・ノイバウアー(英国)の4名が選ばれた。各受賞者には、最新のライカカメラ「ライカSL3」とレンズ、さらに1万米ドルの賞金が贈られる。
プライヤ・スレシュ・カンブリの作品「Archive as Companion」は、移民としての経験を基に、家族写真のアーカイブを通じてアイデンティティや帰属感を探求。ジェニファー・オズボーンの「Fairy Creek」は、カナダの原生林保護を訴える活動家たちの姿を生々しく捉えている。
コラル・カルバロの「Blood Summons」は、メキシコのアフリカ系住民とメスティーソのコミュニティにおけるアイデンティティの追究をテーマに、複雑な家族のトラウマのルーツに迫る。アナ・ノイバウアーの「Ashes from Stone」は、美しさや強さ、アイデンティティに対する社会的通念を覆す人々を描いた力強いフォトエッセイだ。
ライカギャラリー・インターナショナル代表のカリン・レーン=カウフマンは、「このプロジェクトは、写真界で活躍する新進気鋭の女性の才能を可視化し、支援するために必要不可欠なもの」と語る。
なお、2026年に開催予定の第7回「Leica Women Foto Project Award」は、ライカカメラの生産拠点であるドイツ・ウェッツラーで毎年秋に開催される国際写真コンテスト「ライカ・オスカー・バルナックアワード」(LOBA)に統合される予定だ。
ライカは2025年、初の量産35mmカメラ「ライカI」誕生から100周年を迎える。これを記念して、世界の主要5都市でイベントを展開し、新製品のリリースも予定している。写真文化の振興に取り組むライカの姿勢が、今回のアワードにも表れているといえるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000011879.html