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芥川賞作家の新作が宮崎で快挙!藤野千夜『じい散歩』が第6回宮崎本大賞を受賞

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報道発表
プレスリリースより

芥川賞作家として知られる藤野千夜の小説『じい散歩』が、第6回宮崎本大賞を受賞した。宮崎本大賞は、宮崎県内の書店員や図書館員が選ぶ文学賞で、毎年3月8日の「みやの日」に発表される。東京・池袋を舞台にした家族小説が、遠く離れた宮崎県で高い評価を得たことは注目に値する。

『じい散歩』は、明石家という一家を中心に展開する物語だ。主人公の新平は散歩好きで食欲旺盛な老人。妻は夫の浮気を疑い、3人の中年息子たちはそれぞれに問題を抱えている。長男は引きこもり、次男は恋人が男性、三男はグラビアアイドル撮影会で赤字続き。一見すると問題だらけの家族だが、その日常をユーモアと温かさで描いた作品となっている。

本作は、続編『じい散歩 妻の反乱』と合わせて累計20万部を超えるベストセラーとなった。今回の受賞を機に、さらなる注目を集めることが予想される。宮崎県内の書店では、オリジナルWカバー版が展開中で、今後全国展開も予定されている。

藤野千夜は1962年福岡県生まれ。2000年に『夏の約束』で芥川賞を受賞し、その後も多数の作品を発表している。最近では『団地のふたり』が小泉今日子と小林聡美のW主演でドラマ化され、好評を博した。

『じい散歩』の授賞式は4月22日に宮崎市内で行われる予定だ。宮崎県内の書店では特製ポストカードも配布されており、ファンにとっては見逃せない機会となっている。家族の絆や人生の機微を描いた本作が、多くの読者の心に響くことは間違いないだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000679.000014531.html