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せきしろの自由律俳句 第96回「話」結果発表

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せきしろ自由律
結果発表
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【自由律俳句とは】

自由律俳句は定型ではなく、自分のリズムで詠む俳句です。

「俳句にしたい!」と感じた情景を句にしてください。(せきしろ)

 

結果発表

第96回 課題: 話

 

せきしろの一句

遺品整理の話とすれ違った帰り道

 

最優秀賞

昔話の中に祖母が生きている

( 北海道 散歩 72歳)

当たり前の話ではあるが、故人の話をする時は絶対的にその人が主人公になる。良い話も悪い話も故人が主人公であり、思い出話をしている間はずっと生きているのである。

 

 

優秀賞

覚悟してお茶を入れ直す

( 神奈川県 廣瀬順子 80歳)

いつまでも帰らない客人。なんとなく帰りの交通手段の話などをしてみるが立ち上がる気配はない。「それならば」と、お茶を入れ直す。作者本人しか知らない覚悟の証のお茶である。

 

 

ここでトイレとは言えないがしかし

( 兵庫県 石村まい 25歳)

実に緊迫感がある句だ。はたして相手の話を遮って「トイレに行ってきます」と言えるのか?遮ることができたとしても、居酒屋の場合トイレに列ができている場合もある。結果が気になる。

 

イラスト:飯田研人/撮影:賀地マコト

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