国立アートリサーチセンター（NCAR）が、フランスの芸術の殿堂ポンピドゥー・センターとの画期的な交流事業をスタートさせた。その第一弾として、2025年3月26日に東京日仏学院で特別トークイベントが開催される。

この交流事業は、日仏の近現代芸術とデザインへの理解を深め、両国の文化的絆を強化することを目的としている。2024年度から2028年度にかけて、国立美術館とポンピドゥー・センターの間でキュレーターの相互派遣が行われる。

注目の特別トークイベントでは、ポンピドゥー・センターのデザイン・産業部キュレーター、オリヴィエ・ゼトゥン氏が登壇。同センターが誇るデザインコレクションや、バイオデザインと環境の関係性など、最新の研究成果が紹介される。モデレーターには、国立新美術館の高美玲氏が務める。

イベントは「NCARトーク004」と日仏対談シリーズ「ル・ラボ」vol.36の共同企画として開催。フランス語と日本語の逐次通訳付きで、一般参加者も気軽に楽しめる内容となっている。参加費は一般1,000円だが、大学生以下とアンスティチュ・フランセ会員は無料で参加可能だ。

さらに、ポンピドゥー・センター日本友の会の協力により、トーク後には登壇者を囲んでの交流会も予定されている。アート愛好家や学生、デザイン関係者にとって、国際的な視点から最新のデザイン動向を学べる貴重な機会となりそうだ。

参加希望者は、NCARのウェブサイトまたはPeatixから申し込みが可能。定員は100名で先着順となっているため、興味のある方は早めの申し込みがおすすめだ。

日本のアートシーンに新たな刺激をもたらすこの交流事業。今後5年間にわたって展開される様々な企画に、美術ファンの期待が高まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000117982.html