渋谷の新ランドマーク「Shibuya Upper West」が着工、文化の発信地として進化へ


渋谷の新たなランドマークとなる「Shibuya Upper West Project」が着工した。東急株式会社、L Catterton Real Estate、株式会社東急百貨店の3社が出資する渋谷西開発特定目的会社が推進するこのプロジェクトは、2029年度の竣工を目指している。
プロジェクトの特徴は、隣接するBunkamuraとの融合だ。Bunkamuraザ・ミュージアムが新施設の7階に拡大移転することで、文化複合拠点としての機能が強化される。新ミュージアムは、国際的なデザイン事務所Snøhettaがデザインを担当し、約1,000㎡の展示面積を誇る。
「Shibuya Upper Westエリア」と名付けられたこの地域は、渋谷駅周辺と高級住宅地・松濤の結節点に位置する。明治時代から文化人や要人が居を構えてきた歴史ある街並みを持ち、「もう一つの渋谷」として独自の魅力を放っている。
プロジェクトのキーコンセプトは「Tokyo's Urban Retreat」。渋谷の喧騒から離れ、創造的な発見ができる都心のオアシスを目指す。環境への配慮も忘れず、建設現場の仮囲いには苔を活用した壁面緑化を実施。これは東急株式会社と株式会社グリーンズグリーンの共同社会貢献活動の一環だ。
新施設は、リテール、日本初進出となるホテルブランド「The House Collective」、賃貸レジデンス、そしてミュージアムを擁する。地上34階、地下4階、高さ155.7mの建物は、渋谷の新しいシンボルとなることだろう。
このプロジェクトは、単なる再開発にとどまらない。渋谷の文化的DNAを継承しつつ、新たな時代の文化発信拠点として機能することが期待されている。2029年の完成後、渋谷の街並みと文化シーンに新たな息吹をもたらすことは間違いない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000207.000031037.html