観光業界の老舗、藤田観光株式会社が主催する「藤田観光ビジネスアイデアコンテスト2024」の本選が、2025年2月20日にホテル椿山荘東京で開催された。全国から寄せられた80通の応募作品から選ばれた13組の学生たちが、未来の観光ビジネスを見据えた斬新なアイデアを披露し、会場を熱気で包み込んだ。

最優秀賞に輝いたのは、二松学舎大学の学生チームによる「理想郷で送る優雅なアクティブシニアライフ」。高齢者の新たなライフスタイルを提案する画期的なアイデアが審査員の心を掴んだ。優秀賞には京都大学大学院チームの「ホテルの厨房、町の台所へ」が選ばれ、地域コミュニティとホテルの新しい関係性を模索する提案が高く評価された。

特別賞には、東京大学チームの「ScHotel」と國學院大学の「すべての人にやさしい旅行環境を目指して」が選出。それぞれ教育とホテルの融合、そしてインクルーシブな旅行体験の実現を目指す意欲的な提案だった。

藤田観光株式会社の代表は、「学生ならではの柔軟な発想と創造性にあふれる提案が多数集まった」と語り、これらのアイデアを今後の事業展開に活かす意向を示した。同社は1955年の設立以来、「潤いのある豊かな社会の実現」を目指し、ワシントンホテルやホテル椿山荘東京など、多彩な施設を展開してきた。

今回のコンテストは、産学連携による新たな事業創出の試みであると同時に、学生たちに実践的な学びの場を提供する機会となった。観光業界の未来を担う若い世代の斬新なアイデアが、日本の観光ビジネスに新たな風を吹き込むことが期待される。

藤田観光は今後も、このような取り組みを通じて業界全体の発展に寄与していく方針だ。観光のあり方が大きく変わりつつある今、学生たちの柔軟な発想が、日本の観光産業に新たな可能性をもたらすかもしれない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000737.000001368.html