「ひみつ」をテーマに学生の創造力が爆発！TYO学生ムービーアワード、驚きの受賞作品が明らかに

2025/03/20

テレビCM制作大手のTYOが主催する「第5回TYO学生ムービーアワード」の表彰式が3月17日に開催され、学生たちの斬新な発想と技術が光る受賞作品が発表された。今回のテーマは「ひみつ」。60秒のショートフィルムを通じて、学生たちは驚くべき創造性を発揮し、審査員を魅了した。

最高賞となる金賞に輝いたのは、長岡造形大学3年の奥村百絵さんによる『多目的の住人』。清掃員のアルバイト経験から着想を得たという作品は、トイレに住む人物を描くユニークな発想で審査員の心を掴んだ。奥村さんは「映画制作の資金集めが目的だったので、賞金100万円が嬉しい」と喜びを語った。

銀賞は東京俳優・映画&放送専門学校3年の阿部瑞樹さんの『カイブツ』が受賞。1分間で2つの物語を展開するという挑戦的な構成が評価された。銅賞には日本大学の河合琉嘉さんの『実』と林瑠奈さんの『「秘密葬礼サービス」』が選ばれ、それぞれ独自の視点で「ひみつ」を表現した。

特筆すべきは、今回のアワードでは生成AIなどの先進技術を活用した作品も見られたこと。銅賞を受賞した河合さんは「人の力とAIの力のバランスを取りながら活用することが大切」と語り、次世代クリエイターの柔軟な姿勢を示した。

審査には、俳優で国際短編映画祭代表の別所哲也氏や、謎解きクリエイターの松丸亮吾氏も参加。業界の第一線で活躍する専門家たちが、学生たちの作品に熱い視線を送った。

TYO代表の早船浩氏は「映像表現は無限だと感じた」と総評し、「将来の映像業界を盛り上げていってほしい」と学生たちへエールを送った。若い才能の発掘と育成を目指すこのアワードは、映像業界の未来を担う人材の登竜門として、ますます注目を集めそうだ。

受賞作品は公式サイト（https://tyo-gama.jp/）で公開されており、金賞・銀賞作品はショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2025でも上映予定。次世代クリエイターたちの斬新な発想と技術が、どのように映像業界に新風を吹き込むのか、今後の活躍が期待される。