現代を代表する歌人・俵万智さんの最新作『生きる言葉』が、2024年4月17日に新潮新書から発売される。スマートフォンとインターネットが日常生活に溶け込み、見知らぬ人とも簡単にコミュニケーションが取れる現代社会。便利さの裏に潜む課題に、俵さんが鋭く切り込む。

本書では、恋愛や子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、多様な場面での言葉の在り方を徹底的に考察。歌人ならではの視点と豊富な経験を基に、現代社会における「コミュ力」の真髄に迫る。日本語の基礎をどう鍛え、相手に思いを届けるために何が大切なのか。言葉が飛び交う様々な現場で、俵さんが真剣に向き合った結果が詰まっている。

「スマホが普及し、SNSが登場した今、『書き言葉としての日本語が、一部の人のもの』という感覚は、若者にはほぼないだろう」と俵さん。だからこそ、「普通の人が普通に使う書き言葉としての日本語の、足腰を鍛える」ことの重要性を説く。自身の言葉が真に「生きる言葉」となるために必要なこととは何か。現代の言葉にまつわる様々な事象について、深い洞察が展開される。

目次を見ると、「『コミュ力』という教科はない」「気分のアガる表現」「恋する心の言語化、読者への意識」など、興味をそそられるタイトルが並ぶ。和歌の世界から最新のAI技術まで、幅広いテーマを網羅しているのも特徴だ。

俵万智さんは1962年大阪府生まれ。1987年に『サラダ記念日』で280万部のベストセラーを記録し、社会現象を巻き起こした実力派歌人。今回の『生きる言葉』は、歌集や評伝、エッセイなど多くの著作がある俵さんにとって、初めての本格的な言葉論となる。

言葉の力が生きる力となる時代に、私たちはどのようにコミュニケーションを取るべきか。SNSやAI時代の新しい「コミュ力」のヒントが詰まった一冊。2024年4月17日の発売が待ち遠しい。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001976.000047877.html