佐野洋子の魂が宿る39の童話!『全童話』刊行で大人も子供も魅了される世界へ


童話界の巨匠、佐野洋子の魂が宿る39の物語が一冊に集結した。『佐野洋子全童話』が2025年3月24日に理論社から刊行される。本書は、子どもから大人まで楽しめる創作童話を網羅し、単行本未収録作品や17点の絵本テキストも含む珠玉のコレクションだ。
佐野洋子といえば、『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』など、数々の名作絵本で知られる作家だ。しかし、本書では絵本のテキストだけを読んでも「童話」として十分に楽しめることが明らかになった。編者の刈谷政則氏は「これは佐野洋子という類まれな『物語作者』としての資質ゆえのことだと思う」と語る。
収録作品は「子どもから読める童話」という基準で選ばれ、長篇・中篇に掌篇を加え、さらに絵本のテキストも含まれている。『ふつうのくま』『わたし いる』といった童話から、『100万回生きたねこ』『おぼえていろよ おおきな木』などの絵本テキストまで、佐野ワールドの真髄が詰まっている。
本書の刊行を記念して、2025年4月11日にはジュンク堂書店池袋本店でトークイベントも開催される。編者の刈谷政則氏と佐野洋子の長男でイラストレーターの広瀬弦氏が登壇し、作品の魅力や佐野洋子の思い出話に花を咲かせる。
「あんただって五歳のあんたをもっているだろう」という佐野洋子の言葉が、読者の心に静かに響く。大人も子どもに帰れる、そんな幸せな読書体験が待っている。聖と俗を行き来する佐野洋子ならではの「童話」の世界に、今こそ飛び込んでみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000121698.html