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中村航選 プロットだけ大賞 第7回 大賞 空に溺れる者たち

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プロットだけ大賞
結果発表

-第7回-
結果発表

お題ログライン

田舎で人付き合いをせず暮らす主人公が、世界で起きている異変に気付いてしまい、周囲に変人扱いされながらも世界を救う話。


大 賞

「空に溺れる者たち」
富士川三希(著)

5.0★★★★★
カテゴリ SF ファンタジー ヒューマンドラマ 小説

舞台・世界観

19世紀イギリスを思わせる別世界のとある田舎。空に棲む浮遊生物・セイレーンを崇め共存しながら人々は生きていたため、最近まで空の研究は禁忌とされていた。そんなある日、セイレーンが人を襲う事案が発生する。

登場人物

リズマリア・ハワード(リズ)(13)
空の研究所に勤めていた父の影響で、気象学に詳しくなった少女。

「原因をつきとめて対処しなきゃ、きっとセイレーンの異常行動は増え続けると思う」

ルヨウ・ルルベル(15)
研究所局長の息子。知識はいまいちだが飛行船乗船歴は長い。

「俺は局長の息子だぞ。乗船歴は俺の方がずっと長いんだからな」

サクラ・クジョウ(27)
女性。研究所職員。父を亡くしたリズマリアを引き取る。

「始めは姉に代わっての償いのつもりだった。でもそんなのだんだん関係なくなって、本当の妹のように想っていたわ」

ストーリー

第1章

片田舎に住むリズは、最近まで禁忌とされていた空の研究所で働く父親と暮らしていた。父の影響で空に興味を持ち、その日も数日に1度帰って来る父を待っていた。しかしながら、セイレーンの事案で父が亡くなる。

第2章

父の同僚のサクラに引き取られ、研究所に所属することになったが、空に手を出したことにセイレーンが怒ったのだ、と世間の批判を受ける。だが研究所は調査船を出す決定をし、驚いたことに、リズも調査団に志願する。

第3章

調査団に参加したリズは、ルヨウなど仲間と旅する中で父の不倫、しかもその相手がサクラの姉だと知り、後悔していた。しかしながら、襲ってくるセイレーンに遭遇し、空の研究を進めることは必要だと再認識する。

第4章

異常行動のセイレーンを追い、未開の地であるストーン・シュラインへ足を踏み入れた調査団は、セイレーンの異常行動の原因が技術発展した人間のせいだと突きとめる。リズもサクラと和解し無事帰還する。


中村先生からの一言コメント

 大賞に選ばせてもらったのは「空に溺れる者たち」で、ファンタジー作品のプロットだ。おそらく作者のなかで、作品の世界観や人物像など、書きたいことがまとまっているのだろう。プロットとして、よくまとまっていると思う。
 まず三人のキャラクターのセリフに注目してほしい。……【つづきは本誌で!】
※中村先生の大賞選評全文は
2025年春号にて掲載中です


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