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中村航選 プロットだけ大賞 第7回 入選 広告キャンセラー敏郎

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プロットだけ大賞
結果発表

-第7回-
結果発表

お題ログライン

田舎で人付き合いをせず暮らす主人公が、世界で起きている異変に気付いてしまい、周囲に変人扱いされながらも世界を救う話。


入 選

「広告キャンセラー
敏郎」
水島窯(著)

4.3★★★★
カテゴリ SF 冒険 小説

舞台・世界観

田舎住まいの元バンドマン・敏郎は、故障したCDラジカセを買い替えるために町の電気屋へ向かう。だが久しぶりの世の中は、いつの間にか24秒の広告を見なければ意思の疎通ができない仕様になっていた…!

登場人物

匹田敏郎(72)
男性。ロックバンド『CANCEL』の元ボーカル。落ち目になった自分を認められず、二十年近く山中に引きこもっていたせいで、年号が変わった事にも気づいていない。

「たとえ一日24秒でも、一年で2.4時間だぞ! そんなもんに寿命削られてたまるか!」

ポップアップ(年齢不詳)
性別不詳。黄色い風船のような生き物。人びとの頭上に浮かび、24秒を問答無用で吸い取っている。広告に飼いならされた現代人には認識できない。

「報酬獲得マデアト五秒デス……」

ルリ子(年齢不詳)
女性。地球人から時間を奪っている異星人。理知的で穏やか、とても悪役とは思えない。

「そんなに広告が嫌なら、代償を支払うことね」

ストーリー

第1章

敏郎はCDラジカセを買い替えるため、二十年ぶりに街へ出る。だが人びとのようすがおかしい。驚いたことに、誰もが会話する前に24秒の広告を見なければならない仕様を受け入れるよう洗脳されていた。

第2章

敏郎は人びとの時間を奪う謎の生物・ポップアップを見つけ、力づくで排除しようとする。しかしながら、ポップアップの存在を意識していない人びとから奇異の目で見られ、逆に老害扱いされてしまう。

第3章

呆然とする敏郎に、謎の女ルリ子が声をかける。彼女は、広告に飼いならされた人類からポップアップを使って時間を奪う異星人だった。言葉巧みに降伏を詰め寄るルリ子。しかしながら敏郎はルリ子の要求をはねのける。

第4章

敏郎は電気屋からくすねたエレキギターでゲリラライブを敢行し、その人生を反映した歌詞で人びとを覚醒させて人類を救う。しかし店からは請求書を突き付けられ、行為には代償が付きものだと思い知る。


中村先生からの一言コメント

「広告キャンセラー敏郎」はタイトルにインパクトがあって、広告を見ないと会話できないという世界観が面白く風刺が効いている。それに対抗するのが田舎住まいの元バンドマンというのも良い。
※中村先生の大賞選評は
2025年春号にて掲載中です


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