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50年前の傑作が復活!「元祖タワマン小説」が描く、驚愕の人間ドラマとは

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報道発表
『夕陽ヵ丘三号館』(文春文庫)書影(プレスリリースより)

昭和の大ベストセラー作家・有吉佐和子の小説『夕陽ヵ丘三号館』が、このたび文春文庫から復刊された。50年前に初版が刊行され、当時大きな話題を呼んだこの作品は、現代の読者にも新鮮な衝撃を与えそうだ。

『夕陽ヵ丘三号館』は、商社マンの夫の転勤に伴い東京の社宅暮らしを始めた専業主婦・音子の物語だ。憧れの社宅生活に胸を膨らませる音子だが、そこで待ち受けていたのは、夫の出世や子供の成績をめぐる妻たちの熾烈な競争だった。水面下で繰り広げられる駆け引きや陰口の応酬に、音子は徐々に自分を見失っていく。

本作は、いわば「元祖タワマン小説」とも言える作品だ。半世紀前に書かれたにもかかわらず、その人間ドラマは現代にも通じるリアリティを持つ。成績に一喜一憂する教育ママ、財テクに励む主婦、部下の活躍に嫉妬する上司など、登場人物たちの姿は今も変わらぬ社会の縮図を映し出している。

有吉佐和子の鋭い洞察力と巧みな筆致は、読者を物語の渦中へと引き込む。一見些細な悩みや葛藤が、やがて大きなうねりとなって主人公を翻弄する様は、まさにジェットコースターのような展開だ。そして、その先に待つ意外な結末は、読者に深い余韻を残すだろう。

文春文庫の担当編集者は、本作を『青い壺』と並ぶ傑作と評している。『青い壺』が現在75万部を突破する大ヒットとなっていることを考えれば、『夕陽ヵ丘三号館』もまた、新たな読者層を獲得する可能性を秘めているといえるだろう。

昭和の名作が令和の時代に蘇る。そこに描かれた人間模様は、私たちに何を語りかけるのか。ぜひ手に取って確かめてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000637.000043732.html