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直木賞作家が描く、雨と科学に魅せられた女性の壮大な物語『翠雨の人』

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報道発表
紫陽花と雨が好きな偉大な科学者を描く。(C)新潮社(プレスリリースより)

新潮社から7月30日に発売される『翠雨の人』が、読書ファンの間で話題を呼んでいる。直木賞受賞作家・伊与原新氏が、実在の女性科学者・猿橋勝子の波乱万丈の人生を描いた渾身の一作だ。

「なぜ雨は降るのだろう」。この素朴な疑問から科学の道を志した猿橋勝子。戦時中から戦後にかけて、科学と戦争の関係に真摯に向き合い、ビキニ水爆実験による放射能汚染の実態解明に尽力した彼女の生涯を、著者は10年の歳月をかけて丁寧に紡ぎ上げた。

本作は、科学への情熱を貫いた一人の女性の姿を通じて、戦後日本の科学界の発展と、核実験が国際社会に与えた影響を鮮やかに描き出している。伊与原氏特有の、科学の壮大さと人間味あふれる描写が、読者の心を掴んで離さない。

著者の伊与原新氏は、「彼女の人生だけはこの手で書きたい」と語り、猿橋勝子への深い敬意と共感が伝わってくる。理学博士でもある伊与原氏だからこそ描ける、科学者の苦悩と喜び、そして真理を追求する姿勢が、本作の魅力を一層引き立てている。

『翠雨の人』は、単なる伝記小説を超えた、日本の科学史と女性の社会進出を描いた壮大な物語だ。科学ファンはもちろん、歴史や人間ドラマに興味がある読者にも、強くおすすめしたい一冊である。

7月30日の発売を前に、すでに予約が殺到しているという。雨と科学に魅せられた一人の女性の物語が、どのように読者の心を潤すのか。その瞬間を、今から心待ちにしている読者も多いだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002211.000047877.html